No.250 '99/12/21

クリスマス・コンサートが終わりました


一昨日の日曜日、「クリスマス・コンサート」を終えました。
メーリングリスト、および私信などでその感想が寄せられています。

いつもより多くの感想を頂いて大変嬉しいです。
演奏は3時間にも及ぶものでしたから、その抗議が来たらどうしようかと真剣に悩んでおりました(笑)。
しかし、今のところそのような内容のものはありませんので胸を撫で下ろしているところです。
(どの感想も好意的な内容。読ませていただき、全てのこと納得させて頂いています)

これもしたい、あれも聴いていただきたいと思っているうちにプログラムが膨れ上がってしまいます。
今回はバッハの「クリスマス・オラトリオ」は前年に決まり、ブリテンの「キャロルの祭典」は今年の6月頃に決めました。普通はこれで時間的には十分だと思われるのですが、皆さんが楽しみにしていただいている「クリスマスキャロル集」を省くわけにはいきません。
そのキャロルも例年の曲に加えて、新しく沢山演奏したい曲があります。
しかし、時間が心配です。
結果的には、新しいキャロルやアレンジを新たにして聴いていただきたいという計画は消えて行き、切りつめた結果の曲と曲数になりました。
しかし、演奏時間は休憩も入れ、何と2時間40分という計算。

おまけに、今回はいろいろなハプニングが起こってしまいました。
演奏開始直前にポジティーフオルガンが鳴らなくなったり、別のステージでは団員が楽譜を忘れたりするといったことがあって、ステージ裏ではてんてこ舞いだったんです。
こんなこと、今までに無かったですね。
私などイライラしたり、怒ったりする間もなくなんか呆気にとられてしまっていました。
で、その他の誤差も合わせて、トータルの時間が何と3時間となってしまったんです。

いつも書くことですが・・・・。
「ライブ」は怖いですが楽しいです。
時時、二度と戻らない時間を刻んでいきます。
その中には上のような予期せぬ事故もありますし、音楽上の予期せぬ進行を生み出させることもあります。
今回は私全ての曲を振りました。(普段あまり振ることのないアリアなども振りましたね)
いつもプログラムに書いている「演奏にあたって」は掲載しなかったのですが、今年の私が掲げたテーマは「リズム」。
バッハのみならず、ブリテンにも「隠し味」ならぬ「隠しリズム」をあしらってみました。(ブリテンの作曲法が憎いんですよ。楽譜を眺めながら、やはり素晴らしい作曲家だと改めて思ってしまいました)
総じて、<楽しく>、<ワクワクドキドキ>、<軽快に>、そして<敬虔>にと願ってのコンサートでした。

クリスマスが終われば、いよいよ「第9」です。
今回は「合唱幻想曲」という以前から取り上げてみたかった曲もあります。
今日からそのリハーサルが連日続きます。
クリスマスの楽しい気分は早消え去り、ちょっと気が張っている今日の目覚めではありました。

No.250 '99/12/21「クリスマス・コンサートが終わりました」終わり