No.251 '99/12/28

ベートーヴェン・コンサートが終わりました


今年最後のコンサート、「第9」の演奏会が終わりました。
その感想です。

まず、多くの、そして熱心で暖かいお客さんに恵まれている私たちは幸せです。
感謝の気持ちでいっぱいです。
「クリスマス・コンサート」といい、この「第9」の演奏会といい、8割から9割の入りでした。
スタッフ一同うれしさで一杯でした。

私にとってベートーヴェンはシュッツやJ.S.バッハと並んでライフワークとしての意味をもつ重要な作曲家です。
その理由は簡単。
私の感情と一致するからです。
「第9」は隔年取り上げている作品なのですが、その演奏は毎回私の理想とするところに向かっての挑戦であり、その実践です。
「思想の表現」「人間としての熱い根元的な生命力」、これが私のベートーヴェン像。それを表現できる演奏が望みです。
まだまだ成すべきことが多いのですが、今回の演奏はこれまでの演奏 より少し歩みを進められたのではないかと思っています。

「合唱幻想曲」は喜んでいただけたようです。
ピアノの木下太陽くんの演奏も好評でした。
彼の実直で端整な音づくりが新鮮です。

我が「アンサンブル・シュッツ」の弦セクションの充実ぶりは多くの方々からお褒めの言葉をいただくのですが、今回も人数の少なさにも関わらず、良く鳴り、そして音楽上のまとまりも作ってくれました。
管・弦・打が一体となるオーケストラ作りには時間がかかるのですが、さらなる新しい「音響創り」を目指したいと思っています。

合唱団は今、充実しています。
団員数も増え、今回は全員舞台に乗れないのではないかと心配するほどでした。
人数が多くなればそれだけ音響的にも難しくなってくるのですが、核となっている「室内合唱団」の充実ぶりとも併せてうまく解け合った合唱団になっているのではないかと思っています。

来年は久しぶりのJ.S.バッハの「ヨハネ受難曲」です。
多くの方々にバッハの魅力を伝えるべく、よりよい演奏を目指したいと強いときめきを今感じています。

それに向かっての準備の期間がこれからの一ヶ月です。
まずは恒例の正月スキーでリフレッシュ。合唱団の「嵐の前の静けさ?」をこの「日記」でご紹介できるのではないかと思っています。
明日、出発です。

よろしかったら、またお立ち寄りください。

No.251 '99/12/28「ベートーヴェン・コンサートが終わりました」終わり