No.269 '00/4/7
とにかく沢山の方に「ヨハネ受難曲」を経験していただきたい、これが私の思いです。
No.269 '00/4/7「【ヨハネ】残されたいくつかの問題点」終わり
いろいろと書いてきましたが、報告をしながら楽曲と演奏についても記述したためすこし煩雑になったかもしれませんね。
以下、残された問題点を記してみますね。
そしてもうひとつありました。
今日が練習の最終日。上の問題も最終的にチェックし、決定されることだと思います。
ページ数が47ページ。かなりの量となっています。
配布するときは二冊になるようです。「解説部」では過去に私が書いたものを加筆したもの、そして新しく執筆したものとを編集して掲載しました。写真や楽譜などを載せてできるだけ解りやすいように書いたつもりです。
専門的な記述はさけました。また参考資料なども記しませんでしたが、多くの先達者の方々の資料を参考にさせていただいています。
「対訳部」では紙面の関係で多くの写真が全部カットされました。「ヨハネ受難曲」の場面をよりイメージして欲しいと思い、私が描いていた像に最も近い絵画やイラストを用いました。今回はカットしなければならなかったのが残念です。ただ、注として解説を試みましたので参考にしていただければと思います。
これは今も続いているかもしれません。結局、声楽アンサンブルに頑張って頂かなくてはならない問題なのですが、指揮者からの意見を言わせていただくならば、我々の演奏にふさわしいソリストはやはり合唱を共にしている「声楽アンサンブル」なのです。
もし世界的なソリストと競演しても、きっとその中に「文化人類学的」な課題を露見してしまうと思っています。
私が志そうとする演奏は「日本人による【ヨハネ受難曲】」なのです。
そして、競演するものが互いに理解し合い、敬愛できる関係での演奏です。
バッハ当時の各パート数人ということも考慮して、我々は各パート6〜7名が限界だろうと思っています。3〜4名でもいいかもしれませんが、我々の最良の響きを聴いていただくためにはその辺が最適ではないかと考えています。
これを大幅に越えているのが我がソプラノです。
「お家の都合」としてお聞きください。
入団してくる方は女性が多いです。その上、ソプラノが大半を占めます。ということで室内合唱団での席争いは厳しくなります。
毎年のオーディションは大変です。
で、共にステージに立つ回数が多くなると、どの人にももっと経験を積んでもらって、早く一人立ちのできる団員になってもらいたくなるのですね。
結果、15〜17名になっています。
いかにも多いですね。しかし、これは決して私がソプラノを偏愛してのことではないですからね。(笑)
人数が多いのは、できるだけ多くの者にバッハを経験させたいという思いです。
聴いていただく時にアンバランスにならないよう、演奏に反映させようと思っています。
いくつか、楽曲と楽器の選択する余地があるのですが、今回は現在出版されている楽譜によって演奏する予定です。
大きな変更はありません。
いろいろ考えた末、現在出版されているものに落ち着きました。(当時の演奏された事情については「解説の部」で書きました)
どのような演奏になるか、こうご期待といったところでしょうか。
聴いていただく方も、演奏する側も、一部の人だけのものとしてではなく、より多くの人々が共有できる作品としたい、これが私の願いです。