No.271 '00/4/8

さあ、いよいよ明日は【ヨハネ】です


金曜日、最後のオケ合わせをしました。
これはみんなにも言ったのですが、後は当日の「流れ」「乗り」ですね。
当日の会堂に、流れる、あるいは漂う「空気」によって演奏が決まります。
いい空間が持てるよう、演奏者一同「ヨハネ」の世界に浸りたいと思います。

前回で問題点を記したのですが、もう一つ抜けていたものがありました。
それはレチタティーヴォでのコンティヌオの扱いです。
ちょっと専門的な問題になるのですが、チェンバロを使うか、オルガンを使うか。
チェロとバスを同時に使うか、それとも別々に用いるか。
ファゴットを使用するか、否か。
という問題。
そして、コンティヌオを長く音を伸ばして奏するか、それとも短く奏するか。
という問題です。

福音史家にはチェンバロを用い、イエスと旧約からの引用にはオルガンを用いました。
そして、音の長さは短くし、オルガンに関しては長く音をのばして奏しています。
音の入れる場所は、私の判断で新バッハ全集と異なってしまいました。
(スコアでは長くのばして奏するように書いてありますが、パート譜では短く奏するよう印刷されています)
このレチタティーヴォでのコンティヌオの扱いはまだまだ演奏の余地を残しています。

さあ、準備は整いました。(会堂が少し暗かったので、照明も新たに設置しました。お見苦しくならないように配慮するつもりですが、立てる場所が無いものですから少し不安があります)
神戸で我々の演奏を聴いて頂くのが久しぶりです。(今は、移転してしまって無くなってしまいましたが、神戸ユニオン教会で演奏会をさせていただいたのが懐かしく思い出されます。現在、跡地には当時の建物をそのまま残して、レストランになっているようです)
沢山の方に聴いていただきたいと思っています。
いろいろ解説めいたことを書いてきましたが、「ヨハネ」に関する記事は今日までとします。

演奏会報告は誰かにして欲しいなと思っています。
どのような演奏会だったか、私も読んでみたいです。

No.271 '00/4/8「いよいよ明日は【ヨハネ】です」終わり