No.274 '00/4/12

ドイツ語について、そして報告です


昨日の練習にローデ先生をお迎えしました。
ローデ先生は、日本の着物についても教える(!)ドイツ語の先生です。(とても素敵な女性です)
私どもの演奏会には以前から来られていたようなのですが、面識ができたのは最近です。
シュッツ合唱団のドイツ語は私が一から指導しました。
その後、ドイツ人の学生が入団したこともあって、自主的な勉強となっていきましたが、要所要所は私の考えによる統一を図っています。
しかし、ほとんどがネイティブなドイツ人の方に教わったわけではありません。(しかし、ドイツでの演奏会評では何処でも「模範的」ということが書かれました)

神戸での演奏を聴いていただいて、アドバイスを受けようと、今回お招きしました。
問題点はすでに明らかだったのですが、直に接しての発音勉強は皆にとって必須ですね。
(倉橋さんが「日誌」にその模様を書いているのでお読みください)
もちろん、発音は大切なのですが、結局一番重要なことはその言葉に感情が入っているかどうかなんです。
言葉として意味を成す、ということは感情を伴った言葉であるかどうかにかかっています。
昨日のローデ先生もそのことを言って発音されておられたのには心強く感じました。

今年はバッハ年です。(没後250年)
音楽界は日本国中バッハで溢れているように見えます。
中にいると(クラシック音楽界ということですが)そのように感じます。
そうなんだと思うのですが、聴衆は確実に増えているのでしょうか?ここのところが私、今一つ疑問なんですね。
バッハの魅力に虜になり、バッハを演奏し続けている私です。
バッハに対して息長く聴き続けていただけるような演奏をしたいですね。

いずみホールでの「バッハシリーズ」に9月、出演します。
モテットを中心に聴いて頂くのですが、そのプログラムが音楽ディレクターの礒山氏との間で決まりました。(メールでのやりとりです)
モテット3曲と武満の「うた」という組み合わせになりました。(時間があればアンコールで残りのモテットも歌いたいですね)
地味な選曲です。(作品は歌っていてどれも面白いのですが、聴いていて派手さのない曲だけにお客さんの入りが気になります。もしこのプログラムでホールが満席となればお客さんも「なかなかやるねぇ」、ってことなんでしょうか?)
その魅力を伝えるべく頑張ります。

その他、我々にとってささやかながら吉報がいくつか届いています。
そのことについてはまた書きますね。

No.274 '00/4/12「ドイツ語について、そして報告です」終わり