No.281 '00/4/22

団員の誕生日


40歳を過ぎてから自分の誕生日を祝うようになりました。
それまでは、余り大事とは思えなかったですね。
誕生会とか、プレゼントを頂いても、嬉しかったけれど本当での意味は解ってなかったように思います。

ところが40歳の時から誕生日を大切にしようと思いました。
一つは、やはり「この世に生を受けたこと」には素直に感謝したいと思いました。
もう一つは、これからの時間を大切にしよう、ということでした。
どんなに辛いことがあっても、不幸だと思っても、理不尽な環境の中にあっても、生を受けたことはやはり素晴らしいことだと思うようになったんですね。美しいものも一杯見せていただいたのですから。

自分もそうなのですから、尚更、人の誕生日も祝いたいです。
しかし、「祝う」のにはどうしたらいいか?
これが難しい。
誕生会を開いて、祝意を表すひとときを何人かで持つ。これはこれで楽しくもあり、記念ともなっていいということなのですが・・・・。
一概にそうとも言えないこともあるんですね、これが。

私の場合、誕生パーティを開いていただこうものなら、ちょっと大がかりになってしまいそうです。
公にしての集いならば数十人は覚悟しなければなりません。
場所、費用、進行、その他用意しなければならないことがたくさんあります。
これを毎年していたら大変です。そのための専任者が必要となります。
個人的な「会」とすると気が楽でいいのですが、どうも秘密っぽくて私の主義にあいません。
ということでだんだん遠のいていくんですね。パーティーを開くことが。

もうひとつやっかいなことがあります。
プレゼントです。
プレゼントに負担をかけないようにと、「プレゼントは無し」とするのですが、こうするとそれでは「困る」という方もいらっしゃる。
ということで、私の場合はそれならば「お花」にしてくださいと頼んだことがあります。
そうして、当日は「お花の山」です。
一人一人から受け取る瞬間はこれはもう「とても、とても、嬉しい!」の連呼ですね。
でも、その後は・・・・・どうして運ぼうか、家の何処に飾ろうか、「花は沢山より、一輪挿し、あるいは少しの方がいいのになぁ」と勝手なことを思ってしまいます。
で、結局この「お花」も辞退することになりました。

私の仲間は今では100名を越しています。
その一人一人の誕生日を祝いたい!
しかし、これも実は大変なんですね。
全ての誕生日を忘れることができません。(笑)
プレゼントをしたら、もれなく全員にしなければなりません。そして、少し変わったものをと思えば、そのプレゼントのことをずっと記憶しておかなくてはいけません。同じものをまた贈ってはいけませんからね。(笑)
実は大変なのです。

昨日は、ソプラノの山川美弥子さんの「誕生日」でした。(何回目の誕生日?見た目より多いんですよ、これが〜。失礼!)
ちょっと集まって「誕生会」とも思ったのですが、やはり14〜5人は集まるんですね。
でも、これだけの人数が入れるところというとそうは急には見つからないですね。(予約がいりますね)
で、止めることになりました。(残念)
3〜4人で祝ったということを後で聞きましたが、私は残念ながら帰りました。

団員一人一人の誕生日(この世に生を受けたこと)を共に祝いたい、そう思うんです。
お祝いを共にしたい。
でもこれがなかなか難しいのですね。





昨日は部屋で一人、ワインを飲みながら彼女の誕生日を祝いました。

 

No.281 '00/4/22「団員の誕生日」終わり