No.335 '00/11/7

明日、東京公演です


明日、東京公演を控えて今ホールの近く、毎年お世話になっているホテルにいます。
馴染みになったホテルですし、ここ、お茶の水界隈です。

明日の「人間について」は大阪の第二部での構成と違ったものにしました。
これは当初から予定していたことなのですが、大阪の公演に手間取り過ぎ、東京公演の構成がなかなか進みませんでした。 ホントに最終的な「決め」は会場でのゲネプロということになっています。 「柴田作品」の醍醐味を味わおうということですね。 大阪公演では、私の関係するいくつかの合唱団の出演もあって曲の担当をいくつかに振り分けることもできたのですが、ここ、東京公演では単独での演奏となります。
室内合唱団が「核」となるわけですが、OCM合唱団(旧シュッツ合唱団)の参加はあるもののその分担や構成には苦慮しました。

演奏する者の<実存>をかけた演奏の場となれればと、団員には要求しています。
演奏を通して、演奏する喜び、生きる喜び、演じる喜び、出会いの喜び、共振しあえる喜びを感じ取って頂ければ嬉しいです。
大阪では遠方より駆けつけてくださった「柴田ファン」に元気づけられました。
これからも「柴田作品」の魅力を伝え続けなければならないと再確認した次第です。
初めてのお客さんもたくさんこられていたのですが(約千人のお客さんの半分ほどは初めてだったのではないでしょうか)その反響は大変なものでした。

東京はお膝元ですね。
「柴田の世界」、存分に楽しみたいと思っています。
一発勝負です。少し緊張もしていますがホールに「柴田サウンド」が鳴り響きますよう団員共々ホールと格闘するつもりです。

柴田先生の死が悔やまれてなりません。
演奏の度に柴田先生のお顔を思い出します。
今でもふとゲネプロにお出でになるのではないかと思うほどです。
団員も同じ思いでしょう。




明日の演奏、それは私たちが取り組んできた柴田作品の結果の一つです。

No.335 '00/11/7「明日、東京公演です」終わり