No.350 '01/2/11

2001年度オーディション


今年のオーディションが昨日と今日行われています。
この一年にわたって活動する「室内合唱団」を選びます。
我が団の事情とはいえ、活動に関する限り日本の音楽界に関与する行事だとの認識です。

ここで選ばれた人たちは、活動において日本の合唱音楽の先端を歩もうとするわけですから、その覚悟と意気込みは並大抵ではありません。
合唱団創設当時、あるいは初期のオーディションの頃は<自覚>や<責任>ということでは無理解や誤解といったこともありましたが、最近ではそのような混乱もなく、受ける人たちの真剣な歌が聴ける場となりました。

レベルが一段と上がったと思います。(底が一様に向上したということかもしれません)
昨日1日だけの判断なのですが、この傾向は今日も変わりないものと思われます。
少し気になるところは<喉の開き>が足りない点で、フィンテづくりや音楽の楽しさの表現といったものは年々向上しているものの、体作り(筋力向上)は今後の課題と感じました。
しかし、とにかく立派に歌います。
手振り、身振りよろしく歌をうたう姿は頼もしい限りです。
残念ながら、今年は外からの応募者がいらっしゃらなかったのですが(雑誌等に応募記事の掲載が遅れたことが要因でしょうか?)、合唱団の団員でありながらその真剣さは<外>も<内>もないと感じるほどの熱気です。

今日の夜8時頃には今年の「室内合唱団員」が決定されているはずです。
審査にあたる私と「声楽アンサンブル」は神経を集中する両日。
受ける人たちの今後の貴重な時間と労力に影響する大切な決定です。生半可でできるものではありません。
歌(合唱)の楽しさを伝えるメッセンジャーとして、今年一年活動する「大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団員」が今夜選ばれます。
それに相応しい新生室内合唱団と成る、そう信じます。

No.350 '01/2/11「2001年度オーディション」終わり