No.354 '01/3/16

久しぶりです


毎日が矢のように過ぎていきます。
昨日何をしたかが直ぐに思い出せません。
それほどに毎日が小刻みな仕事に追われていました。

今週の水曜日、「マンスリーコンサート」だったのですが、お客さんも沢山お出で頂きました。
今、私にとって「マンスリー」は大きな楽しみの一つです。
今月はシュッツの「十字架上の七つの言葉」を演奏したのですが、シュッツの素晴らしい音楽に改めて感動を覚えます。
指揮をしながら指揮していることを忘れてしまうんですね。
そこにあるのは言葉と音楽からくる「同化」の作用です。
音楽家になってほんとに良かったと思う瞬間です。
「アンサンブル・シュッツ」改め、「シンフォニア・コレギウム大阪」のメンバーは、ベートーヴェンのカルテット、二重奏などでも好演をしてくれました。
「十字架上の七つの言葉」での競演は今までにも増して、プロテスタント音楽の核心に近づいた弦楽による演奏だったと思います。

昨日は川西市の婦人会館で行われている月一回の「音楽鑑賞同好会」の例会。
今年は今世紀を見渡すための「音楽史」とバッハの「マタイ受難曲」がテーマです。
特に、「マタイ受難曲」は一曲、一曲詳解しながら全曲を聴くことを目指したもの。私の今までの経験によるバッハ観を語り尽くそうという企画です。
そのために、来ていただいている方々に一冊づつスコアを持っていただきました。
スコアなど初めて見るという方が殆どです。「音符など読めません」という声と共に不安そうなお顔を拝見しながらも、「バッハを聴くには是非スコアを見ましょう」という私のわがままを聞いていただきました。
その第一回目が今日だったのですね。
全曲を聴き終えるときには、<スコア恐怖症>(笑)が解消され、クラシック音楽における楽譜の面白さも味わって頂ければと願いながら例会を進めていこうと思っています。

今月の末、東京での木下牧子さんの演奏会が控えています。
しかし、現在なかなか集中した頭になれないんですね。
合唱団も私も、演奏会に照準をあわせて音楽づくりを続けているのですが、他の演奏会やスケジュールなどによって寸断される時間にちょっとフラストレーションがたまります。
あと二〜三日他の仕事があるのですが、それを終えれば、来週からやっと木下牧子さんの演奏会の曲に集中できます。

どんな内容の演奏会か?
私のホームページの「楽曲解説」のページでご紹介しようと思います。
一ヶ月程、更新できなかったのですが、どっと一度に更新です。
よかったら訪れてください。

No.354 '01/3/16「久しぶりです」終わり