No.397 '01/11/16

冬の訪れ


忙しく飛び回っている間に、夏が過ぎ、秋も終わりかけようとしています。
急に寒くなりました。
いよいよ冬の訪れを感じられる時期になったのですね。

木々の葉っぱの色づきも濃くなるにつれ、私の心も冬に向かって少しナーバスになってきているようです。
冬になればなったで楽しみも沢山あるのですが、季節の変わり目を感じる時はまた違った感覚に陥ることがあります。
特に今年は例年になく忙しかったようで(本人はあまり意識できていないのが問題かもしれません)、次々にやってくる「音の世界」に結果的には翻弄されてしまったか?といった心境です。
これは演奏会やそれに伴う仕事の量が多かったというだけでなく、それらインターバルでの過ごし方に問題あり、ですね。

休息なり、調べものに徹する時間とすればよかったのですが、どうもそれができず、ダラダラと時間だけが経過していっていたようです。
間隔が短かったということもあるかもしれませんが、しかしそれとて切り替えをうまくやれば済んだことなんですね。
そこでよく考えたのですが、私の心の<ナーバス>、<翻弄>されてしまった原因、もう<これしかない>といういうものを見つけました。

「整理」です!(笑)
もう私の部屋も、私の頭の中も<グチャグチャ>状態。もう、これしかないです!
モノが多い、情報量が多すぎるということなのですが、それが整理できていない!
冬に近づいてくるほどに心の状態が憂鬱な気分になるのはこの「整理」が「年末」と結びついているからなのですね。
ストレスですね、これはもう。
このストレスを解消したいという気持ちが強くなればなるほどまたストレスが溜まる、これは悪循環です。
ストレスを解消したいという行動がまたストレスを作るんです。
あがけばあげくほど呪縛がかかるんですね。

さて、解消法は。
CDと本を引っさげ、ブラッと二週間ほど旅に出るか?それとも
二週間ほど休暇をもらって、徹底的に私の部屋を片づけ、整理するか。

・・・・・・・・・どちらも必要です。(笑)

しかし、現実的には無理でしょうね。(ああ、憂鬱です。ストレスです!)

整理された状態での思考、それが私にとっての活力剤です。
深くて静かな感情の機微、それはそのプロセスによらなければなりません。
音と戯れたい、音の飛翔と共に私の精神も飛び回りたい。
冬の訪れとともにやってくる「整理」への渇望。
いつ果たされることやら・・・・・・・・。

明日は「和歌山バッハ・コール」の定演です。
今日はそのこともあってゆっくりと和歌山で過ごすためにホテルを予約しているのですが、その前に薬大での練習が入っていてそうもいかないらしいです。
「和歌山バッハ・コール」の女声の響きが洗練されてきました。聴きごたえのある歌となってきています。楽しみです。

No.397 '01/11/16「冬の訪れ」終わり