No.398 '01/11/22

東京公演前日


ビクトリアの「レクイエム」、これがずっと演奏したかった曲目の一つなんですね。
そもそもカトリックの音楽の中でも、パレストリーナよりビクトリアに惹かれてしまう私です。
スペインの熱い血が好きなのでしょうか?(笑)
神秘主義の作曲家だと言われているのですが、<神秘>という言葉に馴染みのない方も多くおられるかもしれませんがそんなことより、聴いた感じで好き好きに各々位置づけしてもよいように思いますね。
とにかく、この曲を演奏したかったのでした。

でも、その祈りの表現は難しいです。
これからも何度も演奏したい曲なので、ずっとその想いを追いかけようと思っています。

さて、「レクイエム」だけでなく、もう一つビクトリアで演奏したい曲があります。
ここで書いても良いかどうか?
次回の「京都モンテヴェルディ合唱団」で演奏することにしたので書いてもいいですね。
「テネブレ」と呼ばれている曲なのですが、まぁ、これについてはまた後日・・・・・・。

後半のプログラムは楽しんでいただけます。
しかし、演奏は難しい。
その難しさが少しでも演奏に出てしまうと面白さは半減します。
簡単に言えば、楽譜が難しいんです。
演奏するものにとっては読譜がとてもややこしい、ということですね。
聴く方は譜面を見ないほうがいいかもしれませんが、もし興味がおありでしたら購入をお薦めします。
でも、見たことによって頭が痛くなっても私の責任ではありませんからどうかその辺のところはよろしくお計らいを。(笑)

25年間、沢山の演奏会を通じて多くのご意見、批評を頂きました。
しかし、つい先だって発売された音楽雑誌の批評で「これは何だ!?」というのが出たんですねぇ。
しかし、これについて今書く時間がありませんので、次週ぐらいの「コレ・マガ」に少し感想を書くことにしましょうか。

色々ご感想を持っていただきながら演奏を聴いていただいています。
まだまだ完成されたものとは思っていないのですが、その私が目指そうとする<方向性>だけはしっかり示していかなければ、と改めて思いを強くしている「東京定演前夜」でした。

No.398 '01/11/22「東京公演前日」終わり