No.403 '01/12/27

今年もありがとうございました


今年も数日で新年を迎えます。
昨日、合唱団最後の集まりがあって一年を振り返る機会を持ちました。

12月の演奏会スケジュールはきつかったですね。
一週間でのコンサート。
今までにも無かったわけではないのですが、その経験から少なくとももう一週間開けようとの筈だったのですが・・・・・。

内容も結局OCM合唱団を加えたコンサートとなり、入団してからまだ日も浅い新入団員にとっては大変な取り組みとなってしまいました。
これは昨日も話したのですが、その大変さが解っていたからこそ我々には珍しく、今年始めからの「ミサ曲ロ短調」の練習開始だったのですね。
これは一年をかけて、新人研修の意味も含めて「バッハ」に取り組もうとの計画でした。それほどに、今年度の新入団員が増えていました。

しかし、今年は忙しかった。
いきなりの東京でのコンサート。これは録音をしてCDにするということが前提でしたから皆の意識も違って濃い時間の流れでした。
これに始まったコンサートはどれも密度の高いもの。
気が付けば、新人対策は後回しになってしまっていたんです。(涙)
それは少なくとも、私の描いていたものではなかったことは確かでしたね。(室内合唱団との練習が多くなってしまいました)

そういった条件にもかかわらず「ミサ曲ロ短調」、初めて歌った団員はよくがんばりましたね。
バッハを経験してもらいたい、これが私の願いです。それも元気いっぱいのバッハをです。
音楽する喜びが溢れた演奏を望みました。
知識としての音楽や自己陶酔の音楽としてではないバッハを作ってもらいたかったんです。

「クリスマス・コンサート」は<愛のメッセージ>です。
聴いていただいている方々との共有できる空間を目指しました。
そのためにも、私たちの日頃の研鑽が問われます。
安易な<愛>は嫌いです。
メッセージを送る側が安易では、<愛>は色褪せたものになってしまいます。「愛」ではなくなってしまいます。これは避けたいと、常々団員の人たちに話をさせてもらっています。
ステージ後半のクリスマス・ソングは好評をいただきました。
「演出が良かった」との言葉を沢山の方々からいただきましたが、とくに最後の「ハレルヤ」はご一緒に歌われた方も多くおられたとか、近くで歌っていた団員も思わず振り返るほどの力唱だったそうです。(笑)

これらの演奏会を通じて新入団員の面構えが変わりました。
みなハッキリした顔立ちです。意志が感じられる、積極的な顔になりました。
私が言うのも変ですが、皆<良い顔>なんです。
お客様に育てていただいている、これが実感です。

来年度は「マンスリー」も新しい会場となり、曲目もシュッツ、バッハ(カンタータ)シリーズが復活です。
SCOも音楽界での安定した評価を頂けるようになりました。
大阪からの音楽発信、これからも息長く続けたいと思っています。

No.403 '01/12/27「今年もありがとうございました」終わり