No.412 '02/1/26

オーディション


今年の「声楽アンサンブル」「室内合唱団」を決めるオーディションが今日から行われています。
明日も続き、夜にはメンバーが決まります。

演奏会の<核>となるメンバーです。
選ぶ方も真剣。
「課題曲」、「自由曲」、そして「初見視唱」と一人三曲(声楽アンサンブルは4曲)を歌わなければなりません。
その中でも、初見が皆緊張してますね。
全60点満点の内、10点がそれに当てられています。
四声体の曲をそれぞれがパート別に歌います。
勿論、無伴奏なのですが、最後の音でピッチが狂っていてはなりません。
歌詞付き、そして少しでも歌い直しがあれば減点です。
止まれば点がありません。
苛酷ですね。(笑)

「課題曲」や「自由曲」はそれほど点数に大きな差は出ないのですが、いっきに「初見」で大差がつきます。
ですから、皆真剣です。
この初見、歌い手の実力が全て出てしまうと私は思っています。
もちろん得手不得手ということがあるのですが、歌い手の長所も短所がこれに現れます。
実践でもの言うのはこの初見力、私がこだわるゆえんです。

熱心な歌心が披露されていきます。
時折、団員の中に驚くほどの進歩を示す人が現れます。
一昨年と比べて去年が、去年と比べて今年が・・・・・・。
聴きながら目頭が熱くなってくるのを押さえることができないことも、しばしばです。
人には見られたくないのでこういうときは大変です。(しかし、誰かが見て居るんですね。(笑))
表現力が増しているときなど本当に嬉しいですね。こういう時は最高に幸せを感じるときです。

新人もハッと驚くような歌を聴かせてくれるときがあります。
また、十分に将来に楽しみを抱かせる者もあり、こういう時は活動を続けてきてほんとうに良かったと思います。

今日でオーディションを受ける人たちの約半分が終わりました。
明日は残りの人たち、聴くのが楽しみです。
そして合格発表となります。

一年間を通して活躍してくれる人たちです。
なかなか壮絶な凌ぎあいとなりそうですが一体今年は何人の人たちが最前列へと進むのか?
明日また報告します。

No.412 '02/1/26「オーディション」終わり