No.429 '02/6/10

疲れましたね!


「現代音楽シリーズ」が終わりました。
ご来場くださった方々には心からお礼を申し上げます。

今日一日、ドロドロでした。(笑)

いつもの演奏会より早く家に帰りました。
「打ち上げ」後二次会にも行ったんですが、日付変更線を少し越えただけで帰りました。
作曲家の千原英喜さんも出席下さっての「打ち上げ」、盛り上がりました。

今回の作品、それぞれが「濃い」作品ばかり。
神経の集中度は極限になっていたのではないでしょうか。
久しぶりに、「疲れた」という感覚です。

朝、目が開かないんですよ。
無理矢理、体を起こして部屋に入ったのは10時半ごろでしたか。イスに腰掛け、しなければいけない資料づくりをと思うのですがいっこうに手も頭も働きません。
ボ〜っとしているんですね。そして気がつけばもうお昼を過ぎているといった具合です。
頭の中ではランダムに、演奏したフレーズが流れます。(笑)
取り留めもなく時間が過ぎていくんです。
これではいけないと思い、体と頭にむち打って「江坂」の「東急ハンズ」へ。
気分転換にと文房具と小物を買うために出掛けたのですが、それぞれのフロアーを歩いては体がふらつきます。(笑)
こりゃダメだと早々に帰ってきました。

今年の「現代」、「魂の祈り」をテーマとした流れを作りたかったんですね。
しかしその流れ、我ながら強烈でした。(笑)
当日の「通し練習」から燃えてしまいます。(笑)
グレツキの曲では、舞台だけではなくオルガンの前、そして最上階のテラスも使っての演奏です。
「通し練習」の時にそのアイデアが浮かびました。急遽の変更です。
シュニトケの「レクイエム」では電気音に体が異常に反応してました。(笑)
ピアノも電気で増幅し、エレキ・ギターにベース・ギターです。オルガンの16フィートによる低音に加えて様々な打楽器、これはもう強烈でした。
「武満の音の世界」は音との対峙、我との対峙です。聴いている分には心地よさもあるのですが、演奏者にとれば音に対する徹底的な自己の聴覚への問いかけです。「疲れ」といった感覚ではないのですが、緊張度は「並」ではありません。
「あちめのわざ」は演奏時間は短いのですが、その精神性は濃いのですね。動きを付けたせいか本番での演奏ではその集中度が更に増しました。
おまけにこの流れ、いつもなら私のお休みできるステージも作っていたのですが今回はフル出演、休みなしです。
気がつけば、観客の笑顔を拝見させていただいてのアンコールだったんです。

お客さんには本当に感謝です。
沢山の演奏に対する反応を頂きました。
びっくり仰天した顔、笑顔、大きな拍手、「現代音楽」という演奏会であることを忘れてしまいそうな雰囲気でした。(笑)

さて、明日からの練習は古典への取り組みです。
中世、ルネッサンスに戻っての新しいハーモニーづくりを目指そうと思っています。
やりたいことが山積みです。
試したいことがあるんですね。
近い内に合唱団のより新しいハーモニーを聴いていただけるものと思います。

目標を目指して、明日にはまた元気いっぱいになることでしょう。(笑)

No.429 '02/6/10「疲れましたね!」終わり