No.441 '02/7/25

「マンスリー・コンサート」


今日は私の休日。
OFFの日です。
こんな日は気持ちの余裕もあって、CDやテープなどを聴きます。
人の演奏を聴くのもいいのですが、普段なかなか聴けない我々の演奏を聴くのがこういう時です。

定演の演奏や随分古くなった昔の演奏など聴くのですが、気恥ずかしくなって最後までなかなか聴けません。(笑)
事実、今になって冷静に聴くといろいろと手直ししたくなってくるからやっかいです。(笑)
しかし、其の折々の渾身の演奏をしているという思いが強いものですから、後悔ということではないのですね。
間違いなく「その時」の演奏なんです。

今日は先日の「マンスリー・コンサート」の演奏を聴きました。
「マンスリー」は私たちの演奏の「核」となる活動です。
この毎月の演奏会で私たちは演奏を磨かせて頂いてきました。
会を支えて下さったお客様によって「私たちの演奏」が確立してきたものと思っています。
毎月の演奏会、それも新曲を含んでのプログラムですから大変といえば大変なのですが、25年ほど前からのサイクルですから今では「当たり前」のようになってしまいましたね。(笑)

今月の演奏、聴きながら「良い演奏だ」と思いました。(笑)
連続演奏が始まったバッハの「フーガの技法」が良いですね。弦楽アンサンブルの成長が顕著です。
各声部の「揃い」が良いです。また、各声部のバランスも良くなってきました。
ピッチやフレーズの統一を今目指しているのですが、各メンバーの個性的なアプローチも見え隠れしてなかなかの音楽を聴かせていると思いました。
バッハはやはり面白いです。演奏上の難しい問題もあるのですが、そんなこと吹っ飛ばしていける「音楽の力」がバッハの作品にはあります。
音の運動性、各声部間の緊張と協和、雄弁な和声、もうどれをとっても色濃く心に響いてきます。

モーツァルトのカルテットも「ベテランの演奏の余裕」というのでしょうか、安定した演奏を聴かせました。
(安定性より「何としても喋りたい」とアプローチしてしまう演奏を目指すことの多い私としては(笑)、こうした落ち着いた語り口が心に響きます。)
「カルテット」ファンには喜んでいただけたのではないでしょうか。

「マンスリー」はSCO(「シンフォニア・コレギウム大阪」)の演奏会。
曲決めや練習スケジュールなど、メンバーの自主的な運営で行われています。
これも自負するところです。
カルテット、管楽器も含んだ重奏、弦楽合奏、いろいろな形態での演奏を楽しんでいただけます。(室内合唱団も勿論参加してます)
一見、ジャンルも、曲目もバラバラのようでそこは私の主宰する演奏会、各メンバーの個性を保ちながらちょこっと私の趣旨も流れているというわけです。(笑)

こんな演奏会を毎月していること、もっと自慢していいことですよね。(笑)
248回を迎えた「マンスリー」でした。
演奏を聴きながら、しばし今日は楽しい時間を過ごしました。

交通の便もよく、お気軽に立ち寄っていただけるものと思います。
8月はお休みですが、9月から再開です。
器楽ファンも、声楽ファンも皆集まれ!です。(笑)

No.441 '02/7/25「「マンスリー・コンサート」」終わり