No.484 '03/2/28

「クエ」鍋というもの


初めてではないでしょうか。
「和歌山バッハ・コール」のメンバーと共に練習以外で集まるのは?
もし、あったとしても遙か彼方のことだったと思います。

今日(2月28日金曜日)、和歌山の有田市初島にある民宿「松林」というところでお泊まりをしての「クエ鍋」です。
合宿では練習後に宴会をすることもあるのですが(決して大きな宴会ではありません。(笑))、こんな風に「鍋会」をしようと言い出して出掛けてきたのは日頃の練習でも私が機嫌が良いからですね。(笑)。
団員の人数が少なくなっているとはいえ(色々な事情で続けられなくなってしまった団員がここのところ重なってしまいました)、室内合唱団風でハーモニーも良く、音楽する姿勢も前向き、聴かせられる合唱団になってきたと思えるものですから機嫌が良いわけです。(笑)

さて、メンバーの大岡さんに車で「和歌山市駅」まで迎えに来ていただいての現地入りです。
美しい海岸線を通ってのドライブで民宿へ。(重ね重ね大岡さんには感謝)
少し部屋で休んで、いよいよ「クエ鍋」です。

「黒潮で育った紀州名物の高級魚『クエ』」というふれ込みで食べに来たのですが、実はちょっと不安もありました。
初めてのこともあって、もし「気に入らなかったらどうしょうか」などと心配もあったのですね。
「クエ」とは?
本州南方の方でとれるやや深海の岩礁部に住む魚だそうで、大きいものは体長1.5メートル、体重60キロのものもあるそうです。
秋から冬にかけて美味なんですね。
関東では「モロコ」、九州では「アラ」、愛知では「ノマス」、沖縄では「イノミーバイ」と呼ばれているそうです。 見栄えは決して良くはない魚ですよ。(笑)
美しい白身でした。
土鍋に昆布をしき、蓋をして火をつけます。煮立ったら昆布を出し、ぶつ切りにしたクエのアラから始まり、白菜、ネギ、キノコ、豆腐(あと忘れました。すみません)などを加え、その上にクエの切り身を入れて煮込むんです。
だしは大根おろしなどを添えたポン酢ですね。
恐る恐るアラから食べ始めます。(笑)。
「これは旨い!」と叫んでしまいました。
アラに付いているゼラチン状のもの、これがまた旨いんです。
フグと比べられるらしいのですが、私はクエのほうが良いと思ってしまいました。
切り身も美味しかったですが、それに付いている皮もまた旨かったです。
脂がのっているのにあっさりしています。飽きの来ない旨さなんです。
そしてヒレ酒ですね。
ちょっと甘みが多いかもしれませんが、私はまたまた気に入ってしまいました。
「クエを食べれば他の魚はクエン」と言うらしいですよ。(笑)
メンバーと飲み食いする「鍋」は楽しいですね。
談笑しながら食べる「鍋」は尚一層美味しくいただけます。
クエを食べるときの<寡黙>になるさまは、カニの時と似ています。(笑)
何度も<シ〜ン>となる瞬間があり、その度皆で笑います。

これなら毎年の行事にしましょうか、という声も上がって(私かも知れません(笑))、大満足の夜でした。

No.484 '03/2/28「「クエ」鍋というもの」終わり