No.486 '03/3/15
私が指揮をする女声合唱団では年一度「団内コンサート」というものが開かれます。
発案者は「大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団」の倉橋史子。
彼女が発声をみているということもあって、この行事が定例化しました。
始まった当初は正直、<怖かった>(笑)ですよ。
一人で歌うことへの不安や恥ずかしさといったことで「出たくない」という方もいたんですね。
緊張がこちらにも伝わり、聞く我々も緊張感で息苦しくなる場面もありました。(笑)。
しかしですね。これが見事に今、開花しているんですよ。
昔は、響きの無い<喉声>、息の短い<ぶつ切れ>のフレーズ。蚊の鳴くような声。力任せの声。(笑)
まさに、素人まるだしのオンパレードでした。(笑)
倉橋さんの熱心さはこういうところに発揮しますね。
以後、発声を続けていきながら、少しずつ歌の楽しさ面白さを浸透させていったのではないでしょうか。
私が会場となった集会場に到着した時はすでに準備が整っていました。
私が遅れたせいもあって、30分遅れの午後2時始まり。
それぞれにピアノ伴奏を引き連れての堂々の演奏です。
次々と歌われるのはそれこそ色々なジャンルからの曲。
そしてそれぞれに<歌心>が満ちています。個性が光ります。
聴く団員がまた良いんです。
自然に体を揺らしながら聴き入ったり、健闘を称える温かい大きな拍手が鳴り響きます。
それらを見ながら「団内コンサート」の果たす役割が見事に開花していることを知りました。
No.486 '03/3/15「「団内コンサート」の面白さと充実」終わり