No.490 '03/4/23

日を綴る


20日、「メサイア」。ゲストに小玉 晃さん(バリトン)を迎えての演奏会は蒸し暑い日曜日の午後の演奏会でした。
ゲネが終わったのは開演20分前(!)。お客さんは既にお待ちでした。
長時間の演奏となってしまう「メサイア」、幾つかの曲はカットしたのですがそれでも2時間半はかかります。
まさに続け様に二回演奏会をしたような1日でした。お客さんには天気が悪かったにもかかわらずたくさんお出で頂きました。(補助席を出しての満席です)
演奏は「ドラマティックな<メサイア>」と言っていただきました。それが私の意図でもありますから嬉しい感想です。
私は何処までも<劇的>指向なのでしょうね。(笑)

何度も演奏している曲です。しかし、今年の「室内合唱団員」に選ばれた中にはまだ歌ったことのないメンバーも多く、その人たちにとっては大変だったと思います。
しかしSCO共々、意図を良く理解してくれての相変わらずの熱のある、心のこもった演奏をしたくれたことに今更ながら感謝と敬愛の気持でいっぱいです。
やはり、ヘンデルは<劇的>でなくっちゃね。(笑)

その前日、リナックス「Red Hat 9」の新バージョンを購入してました。(苦笑)
「7.1」のバージョンで私が止まっていたのですが、新しさと私の忙しさ(忙しくなると更に忙しくする私です(笑))でインストールすることを楽しみにしての購入です。
さすがに「メサイア」前には作業しませんでしたが「打ち上げ」を終えて帰ってきてから作業開始です。(笑)
アルコールも入っていて(笑)気持ちよくインストール。で、すぐに使用できるハズだったのですが・・・・・。やっぱりうまくいかず中断。(笑)
次の日(月)も作業するのですが、私の思ったように(計画のように)はいかず深く考え込んでこれも中断。

夕方、「和歌山バッハ・コール」の練習へ。
車中、二三日前から読んでいる中島義道さんが書いた「ぐれる!」(何という題名!(笑))を睡眠不足による眠気にも負けず、読み切る。
中島さん、私と3つ違いの1946年(昭和21)生まれ。(私のほうが下です)
同年代ということもあるし、あの「うるさい日本の私」の著者ということもあって追いかけてはいるのですが、ちょっと今回のはイタダケません。
少し書き過ぎかもしれないと思いました。(著書が多いです)
内容がいつものように刺激的で新しい発見もあるのですが、今までのような説得力に欠けるのですね(少なくても私には)
内容も筆の運びも納得できる、あるいは理解できる。でもちょっと中島さん自身が出過ぎかもしれませんね。(失礼。それで何が悪いということでもないのですが)
中島さんのような方には一生に一度か二度(笑)ぐらいの会心の作でいいんじゃないかな?どうでもいいことかもしれませんがそう思います。(私はあの「うるさい日本の私」で十分過ぎる程に中島さんの存在が私の中に入り込みました)
これからどうするんだろう?とちょっと心配。しばらくは遠めに見ることにしましょう。(笑)

「和歌山バッハ・コール」に待望の新入団員二人が増えました。(喜)
6月7日の定演に向けての練習なんですが、合唱団の雰囲気は相変わらず明るくて私は嬉しいですね。(笑)
新しい仲間が増えて弾みもついているのでしょうが、歌わせれば良い意味での「大人の響き」もあってこれからがホントに楽しみです。
遠い和歌山も今では苦になりませんね。(笑)

和歌山といえば「京都モンテヴェルディ合唱団」の定演が近づいています。次の日曜日27日です。
メンバーも多くハーモニー作りに少し手間取っていますが、音楽に対する情熱はなかなかのもの。振りがいがあるというものです。
練習は楽しいですね。今、音楽作り(音楽の流れ作りでしょうか)が課題なのですが「京都モンテヴェルディ合唱団」ならではといいますか、独特のノリもあって音楽のドライブ感覚を楽しく味わっています。

今週の後半は毎日京都です。京都漬けですね。(笑)これはもう泊まり込みです。

「大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団」の練習も過激です。(笑)
「メサイア」が終わり、「神戸公演」、そして「現代音楽」と大忙しです。その合間に「マンスリー・コンサート」の練習も入ります。
千原英喜さんの新作が良いですね。
色濃く「千原」色が出てきていると思います。和音の流れが音楽の内容と結びついて情感豊かな作品となっています。
合唱団にとっても良い出会いとなった濃い時間が流れています。こういうのって、歌い手冥利につきるというものです。

しかし、今私にとって最も充実している時といえば「SCO」(「シンフォニア・コレギウム大阪」)ですね。
「メサイア」もそうでしたが、今練習しているヘンデルの曲が楽しいです。
音楽作りがスムーズに、そして一歩一歩確実に「作品」へと仕上がっていきます。
リズムの運びや各楽器ごとのバランスも音を出すごとに整っていきます。
午前中の練習なのでやや寝不足気味の私ですが、眠気なんかふっとんで仲間達と作る音楽に充実感を味わっています。

日常の時の流れ、それは音楽のテンポとリズムに呼応し、
音楽の内容は人生と重なります。
日を綴るこれらの「音の運び」、音楽家になって本当に良かったと思います。
(でも悩みも結構多いかな〜。(笑))

ああ、そう・・・・・・・・リナックス「Red Hat 9」、今快調に稼働中です。(笑)

No.490 '03/4/23「日を綴る」終わり