No.491 '03/5/10

二府二県をまたぐ


明日が「神戸公演」なんですね。
私、大阪、京都、和歌山、神戸とそれぞれに定期の公演を振っているのですが、その中でも神戸は少し遅れて活動が始まりました。

京都では「京都モンテヴェルディ合唱団」
和歌山では「和歌山バッハ・コール」
大阪と神戸では「大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団」及び「大阪コレギウム・ムジクム合唱団」そして「シンフォニア・コレギウム OSAKA」が定期公演を重ねています。
(他に、大阪の高石市で活躍中の「コーロ羽衣」、兵庫県の川西市で盛んな活動をしている「りんどう」という二つの女声合唱団があります)

「神戸公演」は震災もあって当初の思いよりは遅くなってしまっていたのですね。

音楽って地域に根ざしたものが一番良いと私は思っているんです。
おらが街の演奏、「うちの演奏」と言われる演奏が目標なんですね。
大阪に始まった「シュッツ」演奏は、その想いが強かったです。
当間さんは<東京志向>だとかよく言われるのですが、それは断固として違います!(笑)
大阪大好き人間、関西大好き人間です。(ちょっとしんどい面もありますが(笑))

京都での活動は強烈な出会いがきっかけで始まったのですが(この事情を書くには紙面が足りないですね)、今では「京都モンテヴェルディ合唱団」と改名して発展・成長したものになりました。
お客様も定着し、京都での活動の意義は十分にあると確信するに到っています。

お話があって和歌山の合唱団に行き始めた頃からでしょうか。
地域に密着した、和歌山発信の音楽作りをしてみよう。
和歌山に根付いた合唱団を作ろう。
京都には「モンテヴェルディ」、和歌山には「バッハ」。(大阪は「シュッツ」、私の大好きな大作曲家の名前がずらりと並びます(笑)) 和歌山での「バッハ」というのはちと無謀な面もありましたが(笑)、とにかく和歌山に「バッハ」だ!とばかり張り切って開始した活動です。
「地域に根ざした音楽活動」というのを強く意識したのはこの頃なんですね。
(すでに二つの女声合唱団は性格上からでしょうか、しっかりと地域密着型によって営まれてはいましたが)

神戸公演はその延長線上にあります。
「地域性」ということで言えば、「大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団」や「シンフォニア・コレギウム OSAKA」の引っ越し公演では少し意味合いが薄くなるのですが、遠方ゆえに大阪や京都にはお越しになれない方々に一人でも多く私たちと接していただく機会となればとの願いです。
将来的には地元の団体による演奏活動となればいいですね。
実は神戸にも新しい合唱団があればいいなと思っているのですが、まだ実現できないでいますね。

二府二県(大阪、京都、和歌山、兵庫)にまたがる活動です。
それが一色では面白くない。
それぞれの地域色を楽しめる演奏会がいいなと思っています。

今日は神戸泊まり。
これも楽しみです。
大阪や、京都から来ていただく方もあり、是非、演奏だけではなくこの機会を利用して「神戸」もついでに(笑)、楽しんで頂ければいいですね。
でも、やっぱり一人でも多く兵庫県(広い!)の人に聴いてもらいたいなと思うのが強い私の願いです。

No.491 '03/5/10「二府二県をまたぐ」終わり