No.505 '03/6/29

「現代音楽シリーズ」当日


いろいろ書きたいこともあったのですが、気がつけば定演、当日となっていました。
「現代音楽シリーズ」は時間の経ち方が濃いですね。
「初演」ものが多いために緊張感がある、ということだけではないですね。
きっと音楽そのものの濃さが「時間の密度」となっているのだと思います。

朝、夜と練習が重なりました。
昼間は休めるハズなのですが、朝が真剣勝負となれば後はちょっと腑抜けになります。(笑)
朝の疲れをとらないで夜を迎えるとなんだか頭も体もビシッとならないんですね。
それがフラストレーションとなります。
それがまた積もる。(笑)
もう、ぐっすりと睡眠をとるしかなかったですね。(笑)
そういう毎日で、「現代音楽シリーズ」の当日を迎えました。
今回は今まで以上に曲ごとの内容が異なります。
日本の伝統芸能の世界、宇宙的である壮大なイメージ、官能と狂気の世界、そして苦悩と祈願の世界、それらが一夜に集います。
これ、面白いと思っているのですが。
沢山のかたに体験して頂ければ嬉しいですね。

練習を通じて、「過去の音」、「現代の音」、そして音は出ていないが「内なる響き、音」についても色々思うことがありました。
それを書きたかったのですが、間に合わなかったですね。
いつも書けるようにとコンピュータは持ち歩いていたのですが、開ける間もなく時間は経過し、1日の終わりは早く訪れて体は寝床へと沈み込んでいく毎日でした。
毎日のMailチェックも怠りがち。
返信も滞っています。
あっという間の一週間でしたね。

さて、今日のコンサート
時間を駆け抜ける音、遠い世界の響き、新しい響き、音の不思議が一杯に広がる音空間となるのではないかと思っています。
いずみホールに広がるそれらの音たちがどのように聴いていただく方々に飛び込んでいくか?
「魂」込めて演奏するつもりです。

No.505 '03/6/29「「現代音楽シリーズ」当日」終わり