No.524 '03/10/2

「テレビ」を廃する


映像による訴えは強烈です。
「百聞は一見に如かず」と言いますね。やはり視覚による情報は理解を早めます。
それでついつい「テレビ」が見たくなってしまうのですね。
「サイエンス」「記録映像」「ニューズ」といったものが好きです。
(テレビ局からの放映によるものだけではなく、各分野における参考資料のビデオを見るという目的もあります) それら見たさで我が部屋にはテレビがデ〜ンと(小さいサイズですが)置いてあります。
「映画」や「ドラマ」も好きです。しかし、これを見ているとアッという間に時間が経ってしまって仕事ができません。
見始めるとその中に埋没してしまうほど集中して見てしまうものですから少し危険なんです。
<感情移入>もしますが、作品を見ながら、制作の苦労を考えたり、演出の出来映えを評したり、カメラ目線の巧みさに感心したり、ロケ先が気になったり、出演者の演技力に学ぼうとしたり、脚本の拙さに怒ったり(笑)、もう監督状態です。いやこれは意地悪な「評論家」の類ですね。
しかし、そのことを忘れさせてしまうような作品に出会うともうダメです(笑)、涙は出るは、笑い転げるは、怒り心頭に発するは、人間の喜怒哀楽を全部出し切るかのようにもうドップリと浸かってしまいます。
気が付けば貴重な1日の時間が削り取られてしまっています。
落ち込むんですね、これが。

時間の節約のために以前はよく「留守録」という手を使っていました。
「録画」して置いて、後で見るわけです。
しかし、これも今では出来なくなってしまいました。
その準備をする時間が無い、見る暇が無い(寝不足になりました)、そしてテープの保存場所が無いんです。
テープは「ベータ」から「VHS」、そして「8ミリビデオ」へと変わるのですが(保管場所がないという苦肉の選択です)、もうそれでも整理が追いつきません。
もういつ頃からか、「もう記録するには時間も場所も無い」という破れかぶれの状態になってしまって、今では準備することもなく「タイミングが合って見られればラーッキー」という心境になってしまいました。(笑)
というわけで、我が部屋ではテレビをず〜っとつけたままという状態になってしまっっていたのです。(笑)

しかし、さすがにこれでは仕事に支障を来すことがあります。
苦肉の策、打開策として、音は消す、チャンネルを固定する、つけっぱなしの時間を限定する、という手段を講じるのですが、やっぱりダメですね。(笑)
素敵な、そして教えられ、考えさせられる良質な作品にもたくさん出会えましたが、もうこれも限界に達してきたようです。
したいこと、しなければならないことがもう<待ったなし>状態です。
テレビから情報を得ることより、自ら情報を発することの時間を確保しなければならなくなった、それも極めて深刻にやって来たという感じです。

自分の世界にだけ浸るのではなく、世の中との接点を保つために「テレビ」を見るという思いも強かったのですが、ここに来てきっぱり!、しばらくの間(?)(笑)テレビとの決別を決意することにしました。

早く家に帰ったときなど(最近はほとんどありませんが)、目に飛び込んでくる番組は目も当てられませんね。
何と言ったらいいのでしょう・・・・・低いところでのコンセンサスに基づいた制作意図、怒鳴り、大声で笑い、受け狙いの軽い言葉、乱暴な視点、ファッションづくりとその利益誘導、それらのあまりのどぎつさに閉口です。(こういうのもなければならないとは思うのですが、頻繁過ぎますし、数も多すぎるような気がします)

しかし、繰り返しますが、見逃してしまえばとても後悔する「番組」もあるでしょう。
これからは、その筋の達人に「情報を教えてもらう」ことにしようと思っています。(笑)
もし、その時間に見ることができなければついでに「録画」も頼んでみましょう。(笑)
もう、人に協力してもらわなければどうにもならない状態と知りました。
頼まれた方はとても迷惑なことになるかもしれませんが、私を助けると思って面倒見てやって下さると嬉しいです。(笑)

今、私の部屋は静まり返っています。
メールの受信を待つコンピュータだけが作動しています。
読みたい本、参考資料、勉強しなければならないスコア、メモ整理、などなどしたいこと、しなければならないことが山積みです。
精神状態は良好(笑)。
どんどん発信していければいいなぁと思っています。
「テレビ」決別(?)宣言。
功を奏すればいいのですが・・・・・・。

No.524 '03/10/2「「テレビ」を廃する」終わり