第119回('08/08/25)

北海道公演《函館》8月12日(火)

函館観光が終わり、とてもこの町が気に入った私。
余生をここに移しても良い、とまで仲間に言ってしまいました。
そして演奏会当日です。

演奏会の感想など書く前に一人紹介したい人がいました。
以前合唱団にいた引地桂子さん、今はこの町に住んで音楽活動をしています。
住まいは函館山の中腹、何と羨ましいことか。
会えて嬉しかったです。彼女は今回のツアーに全日付き合ってくれました。函館から札幌、そして釧路です。
車での追っかけ。(この行程大変です)
地元での活動、根を張って欲しいと心から願っていますし、そして出来る限りの応援をしたいです。
彼女の笑顔は素敵です。

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さて、演奏会当日の朝です。7時にホテルを出て五稜郭を散歩。

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清々しくっていい気持ち、夜は演奏会だというのにどこかリラックスモード。
見つけたブランコに座り、何十年かぶりに漕いでしまいました。
となりにいるのは今回参加した「名古屋ビクトリア合唱団」の青木佐知子。
ちょっと童心に戻っていましたね。

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〈函館市芸術ホール〉は少し変わった形をしています。円筒の中にあるホールと言えばいいでしょうか。
舞台は良いのですが、客席が山のようにそびえ立っている感じです。
さて、どんな響きになるのか。前日に見学をさせていただいてはいるのですが、不安と期待とが入り交じります。
このホールの長所は、聴衆と近い、すなわちコミュニケーションが取りやすいということでしょう。
響きは決して悪くは無いのですが、思ったほど「良く響く」という感覚でもなく、また、各パートのバランスの取りにくさを感じました。

指揮台からの感想です。
リハの時から合唱団の並びに手こずりました。どうすれば各パートが混ざるか、また独立性も保てるか。
パートを入れ替えたり、二段にしたり三段にしたり。これまで数えきれないぐらい様々な会場で演奏をしてきましたがこれほど迷い、決定出来なかったのは初めてです。
結局「これだ!」というシフトを選べず本番に突入。
ただ、これは「響き」の問題であって指揮者と団員たちとのコンタクトとの問題とは別です。
私から言えば、コンタクトは取りやすかったですね。
「響き」はもう一つでしたが団員との音楽的流れは一瞬一瞬指示と確認が取れています。
演奏し終えて、私に不満は残りませんでした。
ただ、客席ではどのように受け止められたのか、この一点だけが気になるところでした。

コンサートの始まりはおとなしい聴衆との思い。
緊張されているのか、なれないコンサートなのか、何かに戸惑っておられるのか。
少し考えあぐねた私。
しかし曲が進むにつれて「これは熱心に聴いていただいている」そして「涙も流さんばかりに反応されている」と解ります。
「呼びかけてみたい」「近づきたい」、そう思い始めた私です。

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ここで聴衆を囲んで歌おう、と思ったのはやはりこの近さと良い意味での狭さでしょう。
「鴎」をそうして歌ったのですが、お客様には喜んでいただけたようです。驚きだったでしょうか。
熱心に聴いておられる。その熱が曲ごとに増していくのが判ります。
先に書きましたが、早くコミュニケーションをと喋りかけるタイミングを図っていたのを覚えています。
私が語りかけた後から雰囲気は一変したのではないでしょうか。
「響き」の問題も忘れて耳と目は曲の演奏に集中していった感覚は今もハッキリ覚えています。
演奏会後にアンケートや手紙、ファックスなどで感想が寄せられているのですが、とても驚かれ感嘆されている様子が判ります。
北海道公演の最初の演奏会。とても幸先良いスタートとの感覚でした。



お世話になった方々です。本当にありがとうございました。
左から、函館合唱連盟副理事長 高 日出人氏、高氏の奥様、事務局の指田さん。

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高氏には本当にお世話になりました。またこの食事会でも楽しいお話をお聴きすることができました。

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ホテルに戻ってきてお二方と写真です。
この写真貴重ですよね。取り巻いていたメンバーから「お〜」なんて声がかかっていました。

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第119回('08/08/25)「北海道公演《函館》8月12日(火)」この項終わり。


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