第23回('97/4/18)

チョット言いにくい話なんですが・・・・・・(第三話)

いよいよ「アマチュア音楽家」の例ですね。
何か大袈裟でもったいぶった書き方をしてきたかもしれませんが、まぁ次の話を聞いて下さい。

この頃は女性も昔に比べて意識も高くなり、仕事をする女性が増え、更に、責任ある仕事も任されることが多くなったと思うのですがいかがでしょう。
実はこれから話をする例は、この女性の社会進出と関係があるんです。
話は平行して進みます。
男女共なんですが、入社時と一緒で、最初合唱団に入団してくるときは彼らも溌剌とし、それぞれの希望を抱いて臨みます。
男性はどちらかというと(一般論です。私が見てきた限りということです)回りを見渡しながら慎重に距離を置き、自分のいる場所を(全体としてのポジション)探していきます。もちろん野心は人一倍です。会社だと早く仕事を覚えて役付きになりたいと思うでしょう。合唱団での場合は、声を大きく出して目立った存在になりたいと思うことかなぁ。(女性団員から注目されたいと思うのが本音かな?)
女性は、タイプが3つあります。

  1. 合唱が好き、巧くもなりたいし、いい演奏もしたいといったタイプ。(理想だなぁ!だが少ない!)
  2. 人の集まりとしての合唱団に魅力を感じている風なタイプ(巧くなりたいというよりは楽しい仲間、恋人探しかな?)
  3. 何がしたいのか余り判らないタイプ(練習に積極的でもなく、遊びにもあまり参加しない。あまり目立たないんですね)
社会的に言えば
  1. 人格的にも経済的にも社会的にも確立したいと思っているタイプですね
  2. いわゆる腰掛けタイプかなぁ
  3. とにかく人と同じ事をしなくては、と思っているのか、まあ働いておかなくっちゃ・・・なのかなぁ。(まぁ実はその人なりに大きな野望を抱いていることが多いですね、このタイプには)
で、問題になるのは次の場合なんです。
一番と二番の中間のタイプ。
入ってきた時はやる気満々。練習も熱心に参加。人の信望もある程度得られ、本人も望んでいただろうパートの中心的存在の一人に加えられた時、その時にいきなりお辞めになるのです。
合唱が嫌いになったわけでもなく、人と上手くいかなくなったわけでもないのですね。つまり急に人生の路線を変えられるんです。
「無責任の楽しみ」の醍醐味である「アマチュア」。自由に参加し、仕事のように重たくのしかかってくるのでもなく、楽しく専門分野の喜びが味わえる、それが「アマチュア」の特権ですよね。
でも、だからといって、これって残された者はチョット唖然としてしまいません?
今はもう言われないのでしょうか、「女心と秋の空」。
男が去って行くとき、男は路線の転換をするということじゃないですね。大部分は他の合唱団に移って歌っているか、または一定の期間をあけて戻ってくることが多いですね。

この話などはそれぞれの団の事情によることですし、他団の者が口出すことではないかもしれませね。演奏が拙くなっても、団員が減ってもその団のことなんですから。基本は「自由」なんですから。

しかし、次に書く例は困るんです。

第23回「チョット言いにくい話なんですが・・・・・・(第三話)」異なった例で、この話更にもうちょっと続きます。