第40回

鳶目兎耳・是非曲直(3)「どちらが真実か」

ちょっと面白い「論争」が続いています。

「噂の真相」なる月刊誌をご存じですか。
この雑誌なかなか面白く、以前から私は読んでいます。
この雑誌で今年の始めから「ある論争」が続いていました。
しかし、どうも読んでいて議論が噛み合っていないような気がしていたのですが、当の論争者の一方が「本多勝一」なものですから、成り行きがとても楽しみで読んでいたんですね。

内容についての経緯は書きませんが、その結果が「意外」なものでした。
「本多勝一への最終決別宣言」というタイトルが突然目に飛び込んできます。
そして雑誌の記事は「本多勝一リクルート接待旅行の真相を徹底究明!」という もので、<本誌(噂の真相)特別取材班>が取材し、執筆したものでした。
当事者のもう一方、この雑誌の編集長は自らが書く「編集長日記」の中でこう決別の意を告げました。

「特集記事にもあるように本多勝一氏の連載を今月号で打ち切ることにした。・・・・・略・・・・・これ以上、連載を続けることは、常軌を逸した本多氏が岩瀬達哉氏をヒステリックに誹謗・中傷する場を提供することになり、・・・・・今が潮時だと判断した結果である」

本多氏がこの雑誌のコラムを通じてこの編集長(岡留安則氏)に問いかけをしていたものですから(矛先が編集長にも向けられた感があります)、その回答を私は期待していたのですが。

本多氏も決別の意を連載のコラムにこう書きます。

「最終回 さらば『噂の真相』
私のこの連載コラムを、今回で終わりにするという一方的通告を岡留編集長から受け取った。だから今月号をもってこのコラムはお別れになる。・・・・・・略・・・・読者にお願いする。以来9月号までの私のコラムと、私を批判する岡留氏らの記事とを冷静に比べていただきたい。普通の良識で判断してくだされば、道理がどちらにあるかはおのずと明らかであろう。・・・・・略・・・・それにしても、ジャーナリストの名誉と全著作破棄を賭した私の真摯な問いかけに対し、一切答えないばかりか「老害」の何のと、岡留さん、ひどいものでしたね。・・・・・」

肝心の記事内容の是非を論じるにはやはりそれぞれに書かれたものを読み比べるべきものでしょう。
私ももう一度読んでみましょう。
(読書力が養われますよ。) 「ほんかつ」と呼ばれているんですね。この雑誌を通じて知りました。
でも私は馴染めないですね。何故か「軽さ」を感じ、ある種のイメージ作り、固定概念を感じます。
最近、この雑誌の本多批判が目につきだしていました。
「読者の場」という投稿のページにそれが目立ちます。
そして今月号は4対1と批判文が多い。
「中立」とはいかに難しいか。(厳密な意味で言えば、「中立」というのはあり得ないかもしれませんが)

この論争「人事」とは思えないんです、私。
これに類すること多いですね。また、いつ起こるかもわかりません。

この両者の結末、見定めましょう。