第56回('00/5/5)

中田喜直さんの<死>

作曲家の中田喜直氏が死去されました。
3日午前2時40分だそうです。直腸ガンのためと報道されています。

お体の不調は聞いておりました。
ご高齢とあって(76歳)心配をしておりましたが、とうとう「来るときが来たと」という思いです。
中田先生には「東京公演」にお出で下さったり、推薦文をお書き頂いたり、大変お世話になりました。
「東京公演」終演後のレセプションでお会いした時はまだまだお元気でした。
その時のユーモアあるスピーチは作品同様、お人柄の温かさと真摯なお姿に感激したことを思い出します。

氏の作品は沢山歌いました。
「夏の思い出」「小さい秋みつけた」などどれほど私の心の糧となっていることか。
「雪の降るまちを」は日本人の心を深く魅了しました。
合唱団員にも氏の歌をうたうことを薦めます。
日本語の練習に最適な歌曲のレパートリーです。。

「大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団」は、氏の作品を今後の演奏会等で演奏していきたいと思います。
中田作品と向き合って、今後も歌い続けるつもりです。

第56回「中田喜直さんの<死>」この項終わり。