第77回('02/3/5)

ABC音楽賞<クリスタル賞>の受賞

「大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団」が2001年度のABC音楽賞<クリスタル賞>を受賞しました。

授賞式、及びパーティーが昨日(3月4日)行われ、出席させて頂きました。(式といった場は苦手な私です。今までもそうなのですが、出来ることなら代理をと願うばかりです。)
当日頂いた資料によって報告させて頂きます。

「ABC音楽賞」の経緯と趣旨:
1985年朝日放送によって創設された「ザ・シンフォニーホール国際音楽賞」から引き継がれた「ABC国際音楽賞(96年スタート)、その後99年から2年間の休止を経て、昨年2001年に再スタートされた「音楽賞」(今回はその第一回目)だそうです。
「賞」の趣旨は、朝日放送のサービスエリアと合致する、いわゆる関西圏(近畿2府4県が中心)から選ぶ「関西から発信するクラシック音楽賞」で、地域に密着した公益性の高い顕彰活動である、と記されていました。

私たちが受賞したのは<クリスタル賞>。(本賞が指揮者の西本智美さん、同じく<クリスタル賞>には井原秀人(バリトン)さん)

私たちの受賞理由にはこう書かれていました。

「関西に地盤を置きつつ、広く全国的な認知を獲得する活動は目覚ましく、その意欲的な姿勢は貴重で、大いに顕彰に値する。守備範囲もルネッサンス、バロックから現代まで、広い時代を視野に入れ、どの作品にも独自の視点が雄弁。柴田南雄作品や木下牧子作品など同時代音楽の紹介も共感と誠意に満ち、それらCD連作も秀逸な労作。音楽会の機会や場の拡充、さらには舞台と客席の距離感をなくす試みも、新たな音楽愛好家を増大させている。」(響 敏也)

この文章が気に入っています。このページに載せようとキーボードを打ちながら、言葉の運び、表現に改めて喜びが込み上げてきました。
文章を書くって難しいのですが、このような文に出会うと私も頑張らなければと本当に思います。(音楽活動もですが、文章書きもです。)

本賞には100万円、<クリスタル賞>にはそれぞれ50万円の賞金です。

<関西発>にこだわり続けた活動です。
また、その活動が関西だけに留まらず、全国に、そして海外へと発信していきたいというのが私の活動の骨格でした。
そのことを評価して頂いたことに望外の喜びを感じます。
これからも受賞の評価に沿った活動を展開させていきたいと思っています。
我が国で<クラシック>の音楽を生活に生きるものとして蘇らせたい、この目的の大きさと遠さに怯むことも多いのですが、合唱団が<音楽を楽しむ>ことを忘れない限り<希望がある>と信じ、邁進していきたいと思っています。

これからもどうぞよろしくお願いします。

第77回('02/3/5)「ABC音楽賞<クリスタル賞>の受賞」この項終わり。


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