'97/4/12
昼の大空はどこか現実的なものを感じます。雲の流れは人生を感じさせ、遥か遠くの山々は世界を想像させ、ロマンティックな気分にもさせられるものです。これは人間的なものの一部を反映させたものでしょう。
星を見ると人間の小ささが身に染みます。
夜に輝く星は到底人間世界のものではありえません。星と星を結び、星座に数々の物語を作ったとしても、現代の我々はそれに浸っているだけではなく、大宇宙へと想像が広がっていく世界に居合わせています。
星を見ると地球の存在のちっぽけさをいやがうえにも思い知らされてしまうんですね。
人間なんて何と小さいんだろう。しかし何という奇跡なんだろうと。
宇宙の広がりを想像するごとに、私は頭の中の容量を急に深く大きくさせられたかのように感じるんです。
今日はほんとによかったです。
その後の団員の顔は輝いていました。
悠々とした感じといっていいかもしれません。
練習が巧くいったことは言うまでもありません。
明日もきっといい一日になることでしょう。
静かな山間にいることの幸福感を、今、味わっています。
'97/4/12「彗星を見ました」この項終わり
Next