No.103 '97/8/26
ホテル前での「スリ事件」があった後、我々はすぐさまサンマルコ寺院へと足を向けました。
サブリナを先頭に、我々はヴェネチア名物の迷路(細い路地)をくねくね歩きながら一路サンマルコ寺院へと急ぎます。
途中には「乗ってみたい〜」とみんなが思っていたゴンドラもありました。(しかし結局私たちはゴンドラには乗りませんでした。高かったんです。そして時間もありませんでした。)
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そして遂に私たちは今回の旅行の目的であるサンマルコ寺院へと来たのです。
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しかし何と鳩の多かったことか。これはもう公害ですね。やはりヴェニスでも論議され、一部をガス室で殺してしまうことが決定されたようです。でも市民の中ではガス室にこだわっている人たちもいると聞きました。 |
塔が入るように広場ギリギリの所までさがって撮りました。とても全景は無理でした。やはり大きいのですよ。 |
ここでテナーの阿部 剛くんが我々のメーリングリストに書いたものを借用します。
「ほどなくサン・マルコ寺院に出ました。目の前に広場があるんですが鳩でいっぱいでした。しゃれにならないぐらい、いっぱいいました。
話によると、平和のシンボルなので大事にされているようです。
でも、こりゃ多すぎます。
鳩を後目にサン・マルコの中へと入りました。
あの、ガーディナーのレーザーディスクで見た風景がそこにありました。
印象としては思っていたより狭いですね。
中の構造はかなり複雑で、ヴェスプロのような曲をやる際に音源の移動はかなりスムーズに出来たんだろうなぁ、と思いました。
寺院の中はロープで順路が作ってあって、自由に動き回れるわけではありませんでした。
奥の方へ来た段階で、おもむろに江藤の持ってきたヴェスプロの楽譜を取り出しました。
「ゲリラ・ヴェスプロ」です。(^^)
パートがだいたい揃っているので、準備はOK(?)です。
小さい声で何人かで歌いました。
側で聞いていた人の印象では、響きがすうぅっと上に抜けてとてもいい感じだといっていました。
この辺の詳しい感想お願いします>聞いていた方々
出る時間も近くなったころに、ボランティアのガイドさんをお願いしてサン・マルコ寺院の説明を受けました。
話の内容はサブリナの通訳のお陰で、分かり易く面白かったです。
サン・マルコ広場を通り抜けて、そぞろ歩きを始めました。」
剛君の報告でもあったようにここでヴェスプロを歌うのが彼らの目的だったらしいのです。私はちょっと周りを気にしながら様子を伺っていました。
中で半券のもぎりをしていたイタリア男性はちょっと不思議そうにこちらを見ていましたが、しっかり聴いていましたね。怒られませんでしたよ。
中は写真撮影が禁止だったものですから残念ながらこの絵はありません。
でもしっかり頭に焼き付けてきた我々でした。
街に出ると写真を撮りたくなる風景があちこちにあります。街全体がそれはもうすばらしい風景の連続です。
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サンマルコを見学した私は何かゆったりとした気持ちになったことを思い出します。
海辺に休もうということになってしばらくの間満たされたの時間が流れました。
さて、またまた楽しみの食事の時間です。
サブリナに案内してもらい、楽しい、そして美味しい料理をいただきました。
ゲストがいたんです。サブリナの友達ロベルタさんです。ロベルタさんも魅力的な人でしたね。
そのロベルタさんが我々の仲間の一人が気に入ったらしく、さかんに彼の方に視線を向けていたとか。サブリナにつっ込まれた彼女はとても照れていたそうです。
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ここで歌いました。するとですね、どこからともなく人が集まってきて皆聴いているのですよ。そして一曲が終わるごとに拍手です。カップルなどは彼らたちの合唱が始まると抱き合ってキスなどしているんです。終わるとさっと我々の方に身を向けて拍手です。もうなんと開けっぴろげなことか!
いい気分の我々はホテルへと向かいました。
途中でサンマルコ寺院の前を通ったのですが、これがなんと美しかったことか!
ヴェネツィアの一日目はとても満たされた気分に包まれていました。
'97/8/26「イタリア旅行記(ヴェネツィア中編)」終わり