機械屋のヒトリゴト

『フラッシュな人たち』(2003/07/15)

先日、僕の所属している合唱団の姉妹団体?ともいえる合唱団羽衣の演奏会があった。
演奏そのものは、年々円熟味を増していて、好感の持てる良い演奏会でした。

ただし、そこで気になることがあったのだ。

演奏している人の家族もしくは友人などの関係者なのだろうが、演奏中に撮影を熱心にしている人が多数見受けられた。

これ自体は、別に悪いとは思っていない。

が、問題は「フラッシュ」である。

おそらく、設定を全くいじらずに撮影しているのだろう、それこそ撮影するたびにフラッシュが光るのだ。
僕個人としては、これはかなり不愉快だ。
まして、自分が奏者の時に、フラッシュをたかれたら、撮影者をにらみつけてしまうかもしれない。

立派な演奏妨害だと思う。

お客として聞いている立場としても、フラッシュが光るたびに集中力を削がれてしまう。

おそらく、その演奏会で撮影している、おじさん、おばさんには悪気はないと思われる。しかしそれだけに始末が悪いなぁと思うのだ。

演奏会という空間はプライベートなものではないと、僕は考える。その前提で、フラッシュを好き勝手にバシャバシャ光らせるのは、許せないと思うのだ。

自分の持っているカメラの機能をよく知っていて、フラッシュを光らせているのなら、これはもう問答無用だ。

でも、僕の見る限りでは、フラッシュの止め方すらわからずに使っているように見えるのだ。

道具って(機械も含める)それを公共の場で使うときには、その使い方や性質をわかった上で、ちゃんとコントロールして使うべきだと思う。

 #無免許で車を走らせることはできないし
 #(やっているバカはいるが)
 #滅多にさわったことのない楽器でリサイタルはできないでしょう?

この場合は、フラッシュを止めて撮影することにあたる。

もしそれができないなら使うなと言いたい。
使いたいなら、取扱説明書をちゃんと読め!と言いたい。

機械に罪はない、間違うのはいつも、それを使う人間の方なのだ。

演奏を楽しみたいはずのそのときに、そんなことを考えてしまった。

<前頁 | 目次 | 次頁>
このシステムはColumn HTMLカスタマイズしたものです。