以前、このつれづれにおいて、「指導要領を先へ延ばす」で書いたことに関連して、少し書こうと思います。

指導要領を変えるとき、私が感じている一番の困難は

だと考えています。やはり、自分が学んだとは違う枠組みで、自分が教え続けたとは違う枠組みで、物事を教えるのは難しいです。
言い換えれば、自分に教えてくれた先生・教科書・問題集・本などの影響は、自分は知らず知らずのうちに影響を受けていますし、それから先へ行くには、勉強が必要なのです。

少なくとも数学において、「今の指導要領は、前の指導要領の切り貼りだ」という批判がなされます。しかし、だからといって既存の数学の指導要領を全く再編成したならば、教える側はかなりの時間を割いて勉強する必要が出てくるのです。

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ここで、今後も僕が繰り返し主張するであろう、次の一事を挙げます。

今の社会では、学校の先生は勉強しないといけない、という当たり前の事実に対して、認識が足りないのではないでしょうか?
この問題について論ずるには、まだ、僕の力量が足りませんが、3つの側面から1点ずつ、挙げておこうと思います。

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僕は、指導要領が良くなることを願っています。
そのためには「教える側は勉強が必要」とこの文章の前半において書きました。
ところが、その勉強をする時間を、教える側の中心であるべき「学校の先生」は確保できないのが現状なのです。

指導要領を変えるには、学校の先生が勉強しやすい環境を作ることが先決、これがここでの僕の主張です。


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