僕は、人間の脳は死ぬまで成長する、と勝手に思っている。

この考え方は一般的で無いと思うし、僕も正しいと証明することはできない。
単に、僕の直感が示したものでしかない。

一応、根拠はある。生まれた時から毎週教会に通っていた僕の周りには、たくさんのお年寄りがたくさんいた。その人たちを観察して感じたことだ。

この直感が正しいか、間違っているか、それは誰も決められないだろう。何をもって「成長」とするのか、人によって違う。ただ、僕にとって、この直感については、正しいか間違っているかは、あまり大きな問題では無い。

これは賭けなのだ。歴史上、60歳を超えてもなお優れた数学を展開した数学者は、皆無である。そして、その理由としては、しばしば脳の衰えとして説明される。僕は、この常識に挑もうと思っているのだ、一生を賭けて。

脳は死ぬまで成長させられる、と感じたのは小学5,6年の頃だったと思う。それ以降、僕はそれを可能にする方法をいろいろ考えてきた。まあ、それなりに計画を練り、ベストを尽くしてきているつもりだ。だから、その努力の結果、実はこの考えを実行するのは不可能だった、となっても、まあ、そんなもんかと笑えると思う。逆に、それを80、90まで実行できた時、どんな数学を生むことができるのか。それは、常に僕の楽しみの一つ。

あと60年以上、試行錯誤できるんだし、のんびり行こうかな、と思う。


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