[[つれづれ]]

しばしば、「理屈っぽい人」「直感的な人」というカテゴリーで、人が分類されるように思います。
または「理論派」と「感覚派」とか。
いろいろな言い方があると思いますが、ひとまずは「論理を重視する人」とそうでない人、と分けることにしておきます。

この文章のテーマは、その、論理はどこまで重視できるのか、という話です。

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数学はしばしば、論理的な学問の代表のように言われます。
それはある意味正しく、高校で習う内容のうち、最も論理的なのは数学でしょう。
実際、[[13th-note数学A>高校の教科書#g7df213c]]の第1章p.16でも書いたように、数学とは

> 「正しいか間違っているかが確定できる方法のみを用い,物事を扱う学問である」

という事が出来ます。
数学は一度正しいと証明されたら覆されることはありません、論理的に整備された現代の数学においては。
一方、他の学問は、多かれ少なかれ、経験や実験結果に依存しています。2011年9月23日に欧州合同原子核研究機関(CERN)から「ニュートリノが光より速い」という実験結果を公表しました。これは、追実験の結果次第では、現代物理学を根底から書き換える必要がおきることを意味します((そうは言っても、相対性理論のほとんどの理論は正しく残るでしょうけれども))。数学では、そういうことは起きえません((一応、これまでどの数学者も見つけられなかった致命的な論理的ギャップが見つかる、という可能性はありますが。))。

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