私は、学校は、絶対に必要だと思います。 私は、数学も、絶対に必要だと思います。 しかし、今、学校で教えられている数学は必要なのか、分からなくなるときがあります。 少なくとも、 たとえば、中学3年で教えられる平方根は、絶対に必要です。 たとえば、高校1年で教えられるsin、cos、tanは、絶対に必要です。正弦定理と余弦定理も、絶対に必要です。 しかし、 「$\sqrt{15n^2 }$が自然数になるような最小の自然数$n$を求めよ」という問題(をご参照ください)や、 「$\sin{A}:\sin{B}:\sin{C}=2:3:5$のとき、$a:b:c$を求めよ、$\cos{C}$を求めよ」という問題(をご参照ください)が 必要なのか、と言われると、正直、分かりません。 もちろん、これらの問題は平方根や三角比について理解を深めるための道具にはなります。 じゃあ、これが解けないとどう困るのか、と言われると、学校のテストと受験勉強、それ以外においては必要性を感じません。 数学が好きになれない人にとっては、「理解を深めるための問題」は苦痛でしかないでしょう。 そう私が感じるのは、すでに私自身が大学受験をする必要がないこと、 そして、私が(一般的に言われる)知的好奇心なるものをほぼ失ってしまったことに原因があると思います。 本当に必要なことは何なのか、よく考え、考えた結果を、教材という形でこれからも、公開していきたいと思います。