(今回の担当:SOP.倉橋史子)
さて、この日は夕方からベートーヴェンのオケ合わせがあるのでした。
私などは初めてのオケ合わせにワクワク・ドキドキだったのですが
(シンフォニーの5番と6番も聴けますし!!おニューのベーレンライターのスコアを
いそいそと持って来てしまいました)
出演したメンバーにとっては夕方までかなりの時間がありました。
さて、どうしましょう?という事になります。
ここからがウチの合唱団の面白い所なのですが、
皆、本当にそれぞれがバラバラに行動して行きます。
多数のメンバーは、いずみホールでのモンテヴェルディのオペラ
「オルフェオ」の聴きに行きました!!
(チケット取れた人、本当に良かったですね~!!)私は行けませんでしたが、このオペラは大好きで初めて聴いた時(まだ学生でしたが)その美しさに圧倒されたのを覚えています)
「この世にこんな美しい音楽があるなんて!ああ、このファンファーレ!!そして「音楽」(Musia)が話しかけてくるなんて~!」(笑)
まだ十代でしたから感動の仕方も幼かったですが、強烈でした。
今回の出演者は名歌手が揃っているらしく(私もビスのステージは大好きです)皆、大変楽しみにしながらいずみホールに向かっていました。
さて残りの何人かのメンバーは、シンフォニーホールにチラシ撒き。
演奏会終演後にホールから出て来られるお客さんに、私達の演奏会のチラシを手渡し
足を運んで頂くのが目的の「チラシ撒き」です。
あと「チラシはさみ」にも行ったメンバーもいました。
こういう時のフットワークの軽さは、目を見張るものがあります。
皆、本当によく動きます。頼もしい。そしてほとんどのメンバーがリュック姿。
だから私達が練習後、食事に行くと「皆さん、ハイキング帰りですか?」と
店の人に尋ねらる事がよくあります。(笑)
リュックの中は楽譜と練習録音用器材と、そしてチラシと。
毎日の荷物は当然重くなります。
5時になるとに三々五々、用を済ませたメンバーが練習場の
千里丘市民ホールに集まってきます。
軽い夕食を取りながら、チラシ撒きの様子を訊いたり、オペラの感想を訊いたり、皆で情報の交換が始まります。
そしてアンサンブルのベートヴェンの練習は、もう本番さながら!!!
当間先生の棒に合わせて、実に熱っぽく濃い練習が積み上げられていきます。
どのフレーズも端正でいて、生き生きとみずみずしく、練習の時から涙が出てしまいそうな「音の嵐」でした。言葉では言い表せない感動とはこういうものなんだと思いました。(まだ練習の過程なのに!)
ベートーヴェンの音楽は「本当に凄い!!」の一言に尽きます。
「ベートーヴェンの心の叫びが聞こえてくる」
生意気にもそんな事が胸にこみ上げてくる、そんな4時間でした。
そうそう、私達の出番もあります!!
演奏されるのが珍しいベートーヴェンのカンタータ「海の静けさと幸ある航海」と「自然における神の栄光」の二曲です。
ベートヴェンの当時とほぼ同じ大きさのオーケストラとの演奏となります。
この二曲もシンフォニーと合わせて、聴いて頂きたい作品です。
「う~ん、いかにもベートーヴェンだ~!」という作品ですよ!
この日一番幸せだったのは、昼に「オルフェオ」を観てきたメンバーだった様です。
昼も夜も音楽三昧!それもどちらもとびきりの演奏を生に聴けたわけですから!
ちょっとうらやましかったです。
練習後、朝から大忙しで大変だった先生とメンバー有志でビールを飲みに行きました。
ちょっとした「お疲れさん」の会です。
そこでも「オルフェオ」の話で盛り上がっていました。
まだ東京の方でも公演がある様なので、ここではあまり書けませんが(書きたいけど!秘密にしますね。)頬を紅潮させながら様子を語るメンバーの顔を見るのは、嬉しかったです。
本当に素晴らしい公演だった様です!!
こういう話を聞くのはとっても嬉しく楽しいです。
本当に終電ぎりぎりまで、語らいの時間を持って別れました。
そして、今日からあと3日間、ベートーヴェン浸けの日々となります!
(その間も11月の東京公演でのプログラムの練習も入ってたりして
頭が大変だったりしましたが、もう「まっしぐら」です!!
この間のオケ合わせ以降、合唱団も燃えています!)
20日(土)、いずみホールにてシンフォニア・コレギウムの
“ライブ”のベートーヴェンお聴き逃しなく!!!!!!
一人でも多くの方にお運び頂けますよう、
多くの方の御来場を本当に心からお待ちしております!!
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