1997/4/16
<たまには、ゆっくりと・・・>

(今回の担当:Sop倉橋史子)

もう4月半ばだというのに、今日は肌寒い1日でした。ただ今、合唱団のメンバーの中には、「ヒノキ」の花粉に襲われて、ノドをやられている人が増えています。
経験のある方はよくご存じかと思いますが、この「花粉症」というのは、 ある日(または朝)突然に、やってくる「魔の病」なのです。
歌う者にとって、とってもやっかいなこの病気。季節が終わるのをじっと待つしかありません。この「ヒノキ花粉症」も、もう少しの我慢でしょう。

さて、今日からは本格的に「バロック・ピッチ」での練習開始です。
合宿で、再考してみた結果、全曲「バロック・ピッチ」(おおまかに言いますと 原調の半音下の調で演奏する、という事)での演奏を決定しましたので、今日から、 半音下での移調が可能な楽器を運び込んでの練習です。
こっれが、大変なのです!カワイの電子ピアノを、毎回練習場に運び入れなくては なりません!練習場は、何と5階にあります!それも階段の高さが結構ある、古い建物の5階なんですよ!
「お〜い!ピアノ来たで〜!男手、来てくれ〜!」とお呼びがかかります。
しかし今日に限って、男手は3人ほどしかおらず、女手が何人も走ります。
(これは、すっごい勢いだったなあ〜!そんなたくさん行ってもしかたなかったけど・・・・。気はこころです。)
校門から運動場(テニスコート)を横切り、5階まで皆でオッチラ、オッチラと運びます。
練習前の一仕事!でも、誰一人からも文句なんて出ないのは当然の事ながら、やはり立派です。
このピアノは、事務所専任者でもある、Sopの小野さんのもので、しばらくは毎回事務所から誰かが車に積んで運ぶ、という作業を続けなければなりません。
これは本当に大変なのです。私は車の運転は出来ないので、役には立ちませんが、練習場までの「力持ちお運び隊」には、努めて参加を心がけています。
我が団の「ア・カペラ」に定評があるとすれば、いかなる練習時にも決して手を抜かず、楽器を運び込み、徹底して和声感を感じ取る練習を続けている事かもしれません。
私達の「ア・カペラ」の演奏に「まるで楽器が一緒に鳴っている様!!」との感想を多くの方々から頂くのは、嬉しい『誇り』となっています。

準備したピアノを駆使して、いざ練習を!と言いたかったのですが、今日はいつもより皆の集まりが遅く、7時を軽く回ってしまいました。
皆が揃った時の先生からのお話。「あとは集中力が勝負!1回ぐらい練習を休もうよ〜!」という、嬉しい様な、その後が恐くなる様な、不思議な一言がありました。
しかしその瞬間、練習場の皆の空気が「ふわ〜!」っと、いつもより更に明るくなり、
すぐさま「造幣局の通り抜けは、いつまでやった?」とか、「私はボーリングがいい!」(実はこれは私が言ってた様な・・・)とか、たくさんの目が輝き始めました。
「やはり音楽は、余裕がないといいものは作れないよ。今、1日ぐらい休んでも大丈夫!かえってその方がいいかもしれない」と当間先生はニコニコといい笑顔で、おっしゃったのです。
「うん、それもいいかもね!」と「遊び大好き」のコーア・マスターである私は心の中で、うなずいてしまったのでした。さてさて、この話、実現なりますかどうか?

その後のメニューは、BWV118「O Jesu Christ,meins Lebens Licht」(この曲は バロック楽器付きで演奏します)、4番「Fuerchte dich nicht,〜」、5番「Komm,Jesu,komm」6番「Lobet den Herrn」、の少人数バージョンを練習しました。
大好きな、あと一曲が残っている!3番「Jesu,meine Freude」を明日は練習出来るかなあ、したいなあ・・・。

明日も楽しみ楽しみ!


Back

Next