1997/7/1
<7/4!!「Rの音楽会」へのお誘い >

(今回の担当:Alt 山本祐子)

来る7月4日(金)に大阪市北区中之島にあるリーガロイヤルホテル(旧:ロイヤルホテル)の招きで「Rの音楽会」と銘打った演奏会シリーズ(注目のアーティストを招いて月1回のペースで演奏会が開かれています)が行われ、当間先生のプロデュース・解説でヴォーカル・アンサンブル「アウローラ・ムジカーレ」が出演します。
シュッツ合唱団はただ今「映画音楽」とドイツ演奏旅行のプログラムを掛け持ちで練習していますが、「アウローラ」のメンバー達はその中をぬって「Rの音楽会」での曲もさらに掛け持ちで猛練習!の真っ最中です。
「Rの音楽会」では、彼らの得意とするルネッサンス期の名曲をたっぷりと聴いていただける“おいしいプログラム”を用意しています。ちょっと紹介してみますね。
T.タリス(1505頃〜1585)の代表作「エレミア哀歌」はバビロン捕囚を嘆いた哀歌(ヘブライ語のアルファベットによる詩)に作曲した2部から成る作品です。この曲はタリスの晩年の作品に属すると考えられていて、ポリフォニックな部分と和声の色彩が楽しめるホモフォニックな部分との調和のとれたすばらしい名曲です。「アウローラ・ムジカーレ」の特徴として曲によっての女声アルトとカウンター・テノールの使い分けがありますが、演奏されることの少ないこの名曲を今回は、両者の声の融合を楽しんでいただくべく、S.A.A.T.Bの編成で演奏します。
そして、その他にもルネッサンス期の世俗曲を中心にたくさん聴いていただけます。
C.ジャヌカンの標題シャンソンの中でも有名な「鳥の歌」は鳥のさえずりを擬音効果を取り入れたおもしろい作品です。冒頭のモチーフが何度も繰り返され、その間にいろいろな鳥のさえずりが聴かれます。どんな鳥か想像しながら聴く楽しみがありますね。演奏する方としては、なかなかスリル満点?の絶妙のアンサンブルを必要とする曲だと思います。是非聴いていただきたいお勧めの一曲です。
同じくフランスのシャンソン作曲家として代表的なC.de.セルミジの「花咲く日々のある限り」も独特な美しいメロディーがとても印象的な素敵な曲です。(実は私はこの曲がだ〜い好きです)
他にもR.de.ラッスス(O.di.ラッソ)の「マトナよ、いとしい人よ」やJ.デ・プレの「こおろぎ」などなど、とってもたのしい曲がいっぱいです。
実は、「アウローラ・ムジカーレ」のメンバー以外の団員はこの演奏会をとっても楽しみにしているんです。これだけの名曲を一度に聴けるプログラムはなかなかありませんもの。

「アウローラ・ムジカーレ」の乗りに乗ったアンサンブルで是非お聴き下さい。
7月4日(金)の19:00からリーガロイヤルホテルのザ・クリスタルチャペルでの演奏となります。問い合わせ先等、大阪コレギウム・ムジクムのホームページでご案内していますのでそちらもご覧下さい。


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