1997/12/28
<今年最後の大仕事!>

(今回の担当:SOP.倉橋史子)

今年最後の日誌の更新となりました。
クリスマス・コンサートが終わってから、一週間が経とうとしています。
この水曜日、クリスマスの日に、私達は今年最後の練習をしました。(曲は、モーツァルトの「グレート」!大ミサです。来年最初のコンサートとなります)
これが“歌い納め”となるはずだったのですが、そのあと、とりわけ忘年会というわけでもありませんでしたが、当間先生と皆のお気に入りの店、心斎橋にある「銀河高原ビール」(地ビールのめちゃくちゃ美味しい店です!)に「一年お疲れさま」の乾杯をしに行きました。そこで、思いがけなくお店のマスターのリクエストで、店内でクリスマス・キャロルを歌いました。店内にいらっしゃったお客さんと共に心地よい時間を過ごしました。
これで、本当に今年の活動は終わり・・・のはずなのですが、 私達には、とっても大事な事が残されていました!!
それは、今年3月に録音したH・シュッツの「カンツィオーネス・サクレ」のCDリリースの為のテイク選び(音源チェック)です!!
このCDのリリースを待たれている方も多い、という事で、「どうしても年内にやろう!」いう大決心のもと、昨日一日かけて、その作業をやり遂げました!
今日になって思い返してみると、午前中から6時間缶詰状態(!)でしたが、途中何回も「酸欠状態」になりながらも、先生とスタッフは頑張りました。

場所は、CD委員長の池内さん(カウンター・テナー)宅。
実は、彼は団内きっての「大料理人」なのです。だから、休憩の時は次から次から、美味しい手料理が出てきて、私はとても幸せでした。(この忙しいはずの時間になんと皆で“餃子”を作りました。こういう時、普通はしない、と思うんですけど・・、全然構わず、「美味しいもの大好き」集団は、盛り上がりました。)

さて、「カンツィオーネス・サクレ」は、小曲集ではありますが、内容の濃い名曲が40曲も並ぶ大作です。と、いう事は一曲に2テイクあるとしても・・・・・
その作業の楽しさ、難しさはお解り頂けます????
半年前の自分達の演奏を聴いて、あらためて思った事は「音楽」って、やっぱり“生き物”だなあ・・という事です。
この録音は、二日連続の演奏会という形式でライブ録音したのですが、同じ人間が、同じ曲を歌っているのに、ちょっとしたバランスの違い、響きの違い、一番大きいのは、ニュアンスの微妙な変化で、まるで魔術にかかった様に、音楽が「変化」しているさまが、とても面白かったです。「半年が経った」97.12.29という事で、客観的に色々な角度から聴く事が出来た事もよかった、と思っています。
全曲の楽譜を目で追いながらと、キーボードを片手に、密度の濃い時間が流れて行きました。
「この曲は、どっちが音楽的かなあ?」「どっちが聴いてもらえると思う?」 「たくさんの人が、買ってくれるかなあ・・」 「さあ、どうする!?」・・・・皆、腕組みをしながら、唸る場面が多々ありました。
でも、休憩の「美味しい時間」を挟みながら、作業は7時過ぎにめでたく、終了!
作業を終えて、私は、多くの方に聴いて頂きたい気持ちで一杯です!
新年早々、デモテープがあがり、CDリリースは“今春”の予定です。
どうぞ、ご期待下さい!

今年の活動も、昨日を持ってホントに終了となりました。
昨日の作業の為、動きがとれなかったメンバー達も今日から、帰省に旅行に
羽を伸ばしに出かけるようです。

私は、皆で白馬にスキーに出かけます。 (ちょっと雪が心配なんです)

ゆっくり温泉なんかにも入ってきたいなあ・・思っています。

1997年も、多くの方の御来場、そしてご支援、本当にありがとうございました!
来年の演奏会にも御来場のほど、心からお願い申しあげます!!
それでは、皆様もお元気で、良い休暇をお過ごし下さい。

今年一年、本当にありがとうございました!!

                                            


Back

Next