1998/3/4
<モーツァルト・ミサ「グレイト」練習風景(2月編)>

(今回の担当:SOP.仲庭哲津子)

はじめてこの合唱団日誌を書きます。
人前でおしゃべりするわけでもないのに、 ドキドキしています。
私達は今、22日の演奏会に向けてモーツァルトのハ短調ミサ曲中心の練習をしています。
私は、このミサ、ましてやモーツァルトの大曲を初めて歌います!
新しい楽譜を開き、シュッツ合唱団で1991年に演奏されたテープを聞きながら、楽譜に目を通そうと試みましたが、一体どこを歌っているのだろう?という状態が続きました。
しかし、こんな状態の中でも、このミサ曲にどんどん引き込まれて体が熱くなったのを覚えています。

ハ短調ミサの練習の様子ですが、練習は室内合唱団中心の火曜日と室内合唱団以外のメンバー中心の水曜日とを基本に行っています。 先日の水曜日の練習では、はじめにミサ曲のKyrie、Gloria、Jesu,Christe、Cum Sancto Spiritu という順番で練習をしました。
Kyrie のソプラノがKyrie eleison (主よ、憐れみたまえ)と歌い、アルト、テノール、ベースがその後に続きます。ここでソプラノの第一声の重要性、Kyrie eleisonが受け身になって聞こえる、など先生から指摘を受けました。
「観衆を引きつけ、ただ事じゃない、と感じさせる第一声、「主よ、憐れみたまえ」という神への感謝の叫び、それを心の中で本当に感じる事ができるか」と先生はおっしゃいました。
練習が進んで行きます。私の体はどんどん熱くなっていきます。
先生は続いて「音楽は、いかに切実になるか」という話をされました。さきほどの事に通じます。 このあとGloriaに入り、はじめの第一声で先生を困らせました。 先生は指揮をして下さらなくなりほどに・・・。
栄光のGloriaがちょっと、お粗末に聞こえます。研究、研究・・・。
速いパッセージもピタッと出来る様に、努力、努力・・。
そして、Jesu,Christe、Cum Sancto Spirtituと進みました。 そこで、外で待機していた室内合唱団員の皆さんがこの二曲を歌って下さいました。
私はその歌声に引きつけられました。自分で見えてこなかった音の動きを感じました。
それから去る2月28日に終わりました、懇親会で歌う曲の練習も行いました。
ここでは、歌う曲に対して一曲一曲大切に向き合う事を再確認させられました。

この様にして、この日の練習が終わりました。
この水曜日の練習では、ときどき1パート1人で、前に出て、アンサンブルをさせてもらえます。ドキドキしますが、なかなかない機会なので、とてもためになり嬉しいです。

この様な練習を行いながら、私はとても“刺激的”な日々をシュッツ合唱団で送っています。 音楽をするという幸せな事を思い、音楽にまっすぐに向き合う気持ちを忘れない様に進みたいです。
毎日、いろいろな事を学び、熱い気持ちにさせてくれるシュッツの皆さんに感謝です!!


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