1998/7/25
<合宿報告でございます。>

(今回の担当:SOP.山川美弥子)

ソプラノの山川と申します。
去る7月19-20日、ドイツ演奏旅行に向けての合宿がありました。
少し遅くなってしまいましたが、今日はそのご報告をさせていただきたいと思います。

19日、日曜日。
一気に担ぎ上げると腰が抜けるのではないか、と思われるほどの大量の楽譜を、皆それぞれに抱え(本当に大量なんです!)
いつもの能勢ルーテル研修センターに、午後2時に集合しました。

実はその前日、京都モンテヴェルディ合唱団の本番がありました。
ソリストの方々を始め、その演奏会に出演した人が結構たくさんいますので
(私もそうなのですが)ほんの少し「不安」がありました。
みんな、ぶったおれてはいないだろうか.・・・、と。

しかしそれは私の「杞憂」でした。
やはりみんなの意気込みは、すごかった。
2時には大半の人が集まり、2時半には練習が開始されたのです!

最初は当間先生からの「ドイツ演奏旅行に際して」のお話がありました。
そしてそのあと、いつもと少し違う試みをしたのです。

当間先生が「マイヌング・第35回('97/6/4) もう一人の演出家・野田秀樹」 に書かれていた、<アンサンブルに通じる遊び>をやってみたのです。
つまり、12人のメンバーが思い思いの方向に歩き、先生の合図で全員が静止します。
初めに一人だけ動き、次に2人、3人、そして2人、一人と動きます。人数が多くなっても少なくなってもダメなのです。
動く人ははっきりと意志表示をしなければ周りに解ってもらえないし、動かない人もそれを察知して止まるだけでなく、「動かない意志表示」をする必要があります。
4グループが挑戦をし、3グループは成功しました。
私も最初のグループに入って挑戦したのですが、これが難しかった!!
「人陰に隠れて見えない人」や「自分の後ろに立っている人」の気配も感じなくてはならないのですから。
何回も何回もやり直していく内に、次第に自分以外の11人の気配を感じとれるようになってきました。
また、(当たり前のことではありますが)見ていると、歩き方や間の取り方にも、その人の性格が現れます。
あらためて「バラエティに富んだ人達が集まってきている合唱団だなあ」と感心してしまいました。

そして。
実際に声を出す前に、またまたいつもと少し違う試みをやりました。
ドイツでの演奏でメインになる「柴田南雄・宇宙について」について、みんなの感じていること、考えをディスカッションしたのです。

先生がみんなに問いかけをされます。
・まずシアターピースとは、なにか?
・「宇宙について」は<大学生のための演習>とされているが、それはどういうことか。
・この「宇宙について」で柴田南雄が言いたかったことは何か。
・・・などなど。それについてみんな思い思いに答えます。
各楽章ごとにもそのディスカッションは行われました。
自分の考え、思っていることを、口に出して人に伝えるということと、自分以外の人の意見を聞くということで、漠然としたものでなく、はっきりとした具体的な形で作品を捕らえていく作業だったのだと、思います。
(このディスカッションは全曲やりたかったのですが、時間が足りず、
できない曲もたくさんたくさん、ありました。 ;;)

実際の声出しは夕食後からになりました。
あっ!と言う間に9時・練習終了の時間になってしまい、「え??もう、終わり???」という声があちらこちらから聞こえて来ました。
みんな、まだまだ歌い足りないようでした。

さて、宴会の時間です。(^^;)
今回は、いつもにも増して宴会への参加人数が多かったようです。
「とっておきの美味しいお酒」を持ってきてくれた人がいて (その人は、新人の坪沼雪人君と言います。ニックネームは雪ちゃんです。酒は何でもおまかせだい!・・という感じです)普段あまり飲まないのに、この時は顔を真っ赤にしている人もいました。(でも翌日に響くような飲み方は誰もしていませんでした。当たり前のことかもしれませんが、念のため・・・ ^^;)
熱く語り合っている人達も(ユカイな話しをしている人も?)大勢いました。
やはり歌い足りなかったのでしょうか・・・。
かたわらでは、チラシのホッチキス止め作業をする人達、更にそのかたわらで、早くも「東京公演プロジェクトチーム」の話し合いが行われ、さらにまたそのかたわらで「CDを売ろう!キャンペーン」のディスカッションが・・・と、熱気と活気に満ちあふれた宴会場でした。

・・とこのように一日目は終わりました。

二日目は、お昼に役員会をはさみ、シュッツのコーアムジークやマニフィカート、
バッハのモテット等を中心に練習をしました。
二日目も詳しく報告を・・・と考えたのですが、すでに「ものすごい」長文になっていますので、残念ですがこの辺で報告は終わりたいと思います。
合宿の雰囲気がすこしでも伝わればいいのですが・・・。

2日間という短い期間でしたが、みんなの意気込みと熱気は相当なものでした。
このテンションの高さを、ドイツ演奏会・最終日まで維持したまま、
いえ、更にパワーアップして!いきたいと思います。


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