1999/1/25
<恐怖の初見視唱>

(今回の担当:SOP.川嶋恵理子)

1月23日 、24日の2日間室内合唱団と声楽アンサンブルの
オーディションが行われました。

私は昨年10月に入団して、やっと3ヶ月目の新参者なのでとにかく
「参加することに意義がある!」の精神で臨みました。
倉橋先生から言われていた目標は「楽譜を覚えて、前を向いて、大きな声で歌う」と
いう、文字にしてみるとなにやら情けない目標ですが、
審査員の方々とシュッツ合唱団の面々を前にして一人立って歌うのは
新人にとっては相当なプレッシャーでした。

私は初見視唱に一番困りました。自分の前の人が歌っている間だけ 楽譜を
見られるのですが、前の人がすぐそこでがんがん歌ってのが耳にはいるし、
譜面を追っているものの頭の中に音が聞こえてこなくて音がとれませんでした。
結局いったいどんな曲や??とわからないままに順番がきてしまいました。
「これは 初見は見込みないなぁ。とりあえず練習してきた曲だけでも
まともに歌わねば・・」と思いました。
課題曲はバッハのBist du bei mirです。初めてこの譜面を見た時は
「音符が少ない!」と喜んだのですが、実は歌うにつれて難曲であることが判明
しました。自由曲はもともと馴染んでいた曲を選んだのですが、合唱曲の旋律を
ソロで歌うのは いつもと違ってすごく勉強になりました。
初見はわけの分からない方を指定されてもう「どひゃー!」状態。
・・とまぁ新人のお披露目は情けない出来でした。

ベテランの先輩団員たちはほんとに上手でした。普段響きの固まりとしか聞こえ
ていないけど「あの人はあんな声をしているのか」と一人一人の声を聞けたのも
興味深かったです。長丁場でしたが聞き応えがあって楽しい1日でした。
実は家に子供を置きっぱなしにして出てきていたので 最初は自分の番が済んだら
すぐ帰ろうと思っていたのですが、あまりの面白さにとうとう最後の合格発表まで
残ってしまいました。(子供たち 勝手な母を許してね。)
室内合唱団には27人の人達がめでたく合格しました。今年一年の活動の中核を
なす人達です。聴衆として聴いていて納得できる顔ぶればかりでした。

私もまだまだ未熟ですがシュッツ合唱団の団員として恥じない様 学んでいきたい
と思います。さあ!明日からハイドンの日々が始まるのね!!ガンバローーっっ!!


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