1999/5/10
<「讃岐うどんの旅!!」>

(今回の担当:ALT.松本陽子)

ハイキング、アウローラ合宿、のあとは、旅行です。5月3日から5日、「香川・うどんの旅」です。当然(?)ですがこの3つのイベントをすべてこなした方々が少なからずおられます。さすがです。

メンバーは、シュッツ合唱団から16人と、久々の松下さん、松下さんの先輩で今回の現地ガイド、馬場さん(今回の重要な人。覚えておいてください)、最初はお忍びのつもりでこられた某和歌山バッハコールの田村さんとで19名。車に分乗して、トランシーバーで会話しながらあちこち回りました。

1日目は、シュッツの内13人は先生のふるさと岡山に立ち寄ってから四国へ、阿部さん、村上さん、田村さん、私松本の4人はそのすきにフェリーで先に高松に到着し、松下さんと久々の再会を果たしたのでした。夕刻には合流の予定だったのですが、岡山組が渋滞で遅れるとの連絡を受け、1日目はこちらは夜までこぢんまりとした旅になりました。香川県人の松下さんに色んなところを案内してもらい、皆さんより先にうどんも食べました。「小縣家」「醤油うどん」。注文するとまず、おろし金と長い大根が出てきます。自分でおろすのですね。せこせこやってる内に、うどん(というか麺)がでてきます。ここは松下先生の真似をして・・・。まず麺に大根おろしをのせる。醤油(店の特製。だし入り)をかける。ゆずをかける。まぜる。ずずっと食べる。むむ、うまい!初めての味です。そうかこれが「さぬき」の麺か・・・。

そして、夜になって、ホテルで岡山組の皆さんとようやく合流できました。ここで、「先輩」馬場さんの登場です。この方が今回の「うどんガイド」、すごい方です。
どのくらいすごいかというと、香川県中ののうどん屋のうち、
「まだ100軒ぐらいしか行ってませんよ」
というくらいすごい人です。しかも、まずい店にも何回も通って確かめるという・・・。
2日目以降の店選び、メニュー選びはすべてこの馬場さんの指示に従いました。

2日目は、「うどん漬けの日」と決まっておりました。雨にもめげずうどん屋のはしごです。ホテルで朝食、10時にうどん、11時にうどん、昼ごろうどん・・・。そこでさらにもう一軒・・・の声を聞くと、さすがに「もう明日にしようよ・・」 と力ない声が続出し、もう一軒は次の日に持ち越されたのでした。

くわしくは、
「たむら」ふつーの家みたいな店です。うどんメニューは大と小のみ。自分で好きなものをのせて食べます。プレーンなうどんだと小で100円、あげをのせると+40円という具合です。これもとてもおいしかったです。みなさん好き好きに色んなものをのせておられました。
「馬場さん、このうどんは何点くらいですか?」
「う〜ん、85点くらい。ちょっとだしが煮詰ってたかな」
「おお〜」

「山越」「釜たまうどん」と「かけ(冷)」この「釜たま」が衝撃でした。ゆでたての麺に生卵をかける!醤油をかける!のみ!卵が半煮えになって麺にからんで、ものすごくおいしいのです。冷たいかけも、おだしがとてもいい具合で、おいしかったです。しかもこちらは90円!
「きゅ〜じゅ〜え〜ん〜?!」としばらく叫びつづけていたのは黒崎さん。
馬場さん評価 100点!!

「中野うどん学校」こんぴら山のふもとです。ここではうどん作りに挑戦!白い帽子とエプロンに身を包み、まず、お店の人がこねた生地を、講師の先生の言うとおりにのばして切ります。これを湯がいてもらって後で食べます。それから今度は生地から作ります。讃岐のうどんは踏んでこねる。音楽(演歌)が流れてきました。
先生「リズムに乗って踏みましょう〜!」
いつも通りノリノリな私達は、たちまち先生に気に入られたのでした。
そして試食。釜あげうどんにして頂きました。太いのやら細いのやら・・・。でも、それはそれなりによかったです。ただ、まだ昼頃なのに本日の3回目のうどんであり、4回目の食事です。かなりお腹はいっぱいでした。

腹ごなしに、かなりの雨でしたがこんぴら山の階段を途中までのぼりました。いやあ、途中までとはいえ、上からの景色は最高でした。雨にけむる新緑と街並み。雨もええなあ。

それから、日本一のため池、満濃池にて、鴨と遊ぶなどしながら広々とした景色を堪能し、一同は今回の旅のプロデューサー、田坂さんのご実家に向かうのでした。

これが豪華な手作り料理の数々!お刺し身に鯛の煮付け、タケノコや豆の炊いたの、フグ(!)のからあげなどなど・・・。
お酒も入ったところで、話に花が咲きます。馬場さんと松下さんの今までのお話、馬場さんの、天体写真のホームページの話・・・。とりわけ、団員の年齢談義でもりあがっていました。え、知りたい?知りたい?びっくりしまっせ〜

大勢で押しかけたにもかかわらず、本当に色々とご用意して頂いていて、一同は心から喜んだのでありました。愛犬サンちゃんも、メンバーととてもよく遊んでくれました。この場を借りて、お礼申し上げます。せーの、ありがとうございました!!

3日目。懲りずにうどん屋巡り。一泊組の阿部さんと村上さんは昨日でお別れしたので、今日は17人です。まず、「金毘羅屋」「しょうゆうどん」。開店直後に店に入る事ができました。おなじ醤油うどんでも、店によってやはり麺の感じが違います。馬場さん評価は70点。曰く、開店前に麺を茹でておいておくので、最初の客である私たちのは運悪く多少コシがなくなってしまっていたとか。うーん、深い。でも、充分おいしかったです。

それから、その足で昨日の繰越し、「わら家」へ。ここは車のお客さんが多く来ていました。有名なんでしょうか。店の前までいくと、かわいい女将が
「いらっしゃいませー」
あれ、女将じゃない。ソプラノの山本真美さんだ!カウンターの上田さんもいる。私たちと同じ頃に、ご両親と一緒に讃岐へ旅行されるという事は聞いていたので、連絡を取ったのでした。
ご夫婦はもう食事を終えられていたので、少し話して、お別れしました。
ここでたのんだのは「家族うどん」という、10玉くらいのうどんが大きな桶に入って出てくる釜あげうどんです。そして生醤油うどんも4人で1杯食べました。結構な量なのに、ずずず・・・っと、あっという間に食べてしまいました。馬場さん「この店としては90点」。店も昔の民家風で味がありました。

ようやく、うどん巡りの全行程が終了!あとは帰るだけです。松下さんと馬場さんも、ここでお別れ。本当に、お世話になりました。拍手で御見送り。
これだけ充実していれば大満足。帰り道でコーヒー1杯¥1000の店に入ってしまった事も水に・・・・え〜い、思い切って流しちゃおう!
ただ、皆さん、四国へ行かれる際は、「日本最大の喫茶店」といううたい文句を覚えておいてください。コーヒー、紅茶、¥1000です。店中が骨董品で埋め尽くされているから、だそうです。

いやいや、こんなに食べ続ける旅も始めてです。これだけうどん三昧だったにもかかわらず、「もううどんはいらん」と思ったのは食べ続けている当日だけだったというのも、我ながら驚きです。(慣れないので、ちょっと胃がおかしくなりましたが・・)おうどん、本当においしかったです。讃岐の人が、「大阪でうどんは食えん」というのも仕方ありません。ただ、生まれてこのかた大阪以外で暮らした事のない私は、讃岐うどんの味を知った後でも、やはり大阪のうどんもおいしいと思うのです。
値段の差も、条件が色々と違いますし・・・。え?だめ?だめですかね?まあ、食べる事があまり得意でない者の言うことですから・・・。

今回、初めて団の旅行に参加させていただきました。
私だけ新入り(特に3日目)でちょっとどきどき。でも、本当に楽しかったです。
旅行やレジャーでのシュッツのメンバーを見ていると、「アンサンブル能力」という言葉が浮かんできます。まだまだ新入生の私が、この合唱団で、ジグソーパズルのピースのようにすっぽりと気持ちよくはまれるようになった時が、本当にこの団の「音楽」を理解できる時かも知れません。


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