2000/3/24
<倉敷音楽祭レポート>

(今回の担当:SOP.川嶋恵理子)

3月19日は倉敷音楽祭。前日18日はウルフルズ、翌日20日は忍たま乱太郎ショー
という出し物にはさまれてのシュッツ合唱団です。
(倉敷の方達の音楽的キャパはすごいですね)
今回は中一の息子と二人旅の応援団でした。

開場前はロビーから外までうねうねと長蛇の列だったのです。
思いのほかたくさん来られてるのでちょっと安心。
後援会員の山田様にもお会いできました。
「今日はこれから東京にいかねばならないので、途中で出なきゃならないのが
残念です。」とおっしゃってました。
お忙しい中を来てくださったのが、とてもありがたかったです。

倉敷でのシュッツの知名度は如何に?と耳をすませていたのです。
「大阪ハイ・・ハイン・・ハインリッヒか」とか「アンサンブルてなんやろな」
などと言う声も聞こえたので、「むむむすごくやりがいありそう。
シュッツ初体験の方が多いのかも。みんな頑張ってほしいなぁ」と思っていたの でした。

ホールはすごく広かったですね。さすが2000席。
私は一階席後ろの通路(追分節考で男声が吠えたところ)に座っていたので、
ここでよく聞こえたら成功だなぁと期待していました。
お客様の反応も後ろからだとよくわかりました。
男性の入場で意表をつかれ、アウローラの澄んだ響きもとてもよかったです。
正直このあたりまではホール負けしないかなぁと心配していたのですが、
杞憂でした。
確かに最初のほうお客様の頭は横になっていたり、ちょっとしら〜っと
していた(どう反応していいか判らない感じ)だったのですが、
ドイツ・マニフィカートあたりからむくむく頭が上がってきて、バッハになると聴く体勢になり、リズムを取る雰囲気になってきました。
当間先生のお話もとてもタイミングよく、わかりやすく、聴く人たちの気持ち を束ねて
いい雰囲気になったのはさすがだなぁと思いました。

後半のペルトの静から地球へのバラード、追分節考の動とプログラムの構成 の素晴らしさ、曲の完成度、とても良かったです!
シアターピースっていいですね。
私は男声がなんでうほっうほっ吠えるのか、楽譜を見ただけではよくわから なかったのですが、今日の追分の空間に居ると、瞬時にして理解できました。 息子は追分節考にぞっこん。「うちわで指揮するのとか、声があちこちから 聞こえていろんな歌が混じり合って、ちゃんとひとつの歌になっているのが とても良かった。」と感想を述べていました。

最初寝ていた隣りのご婦人もバッハから居ずまいを正し、
三善晃ではリズムをとってのりのり、追分節考は大喜びで拍手喝采。
アンコール2曲もあって得した〜という雰囲気でした。
きっとお客様みんなあの空間の中におれたことを満足しておられると思います。
聴き終わった皆さんの顔がいずみホールのお客様と同じ雰囲気になっていました。
終わるなり女子高校生のグループの会話。
 「追分節って面白かったなぁ」「すごいよかった」
 「男の人で声の高い人であおい輝彦みたいな人いたやろー」
 「??あおい輝彦って??」
私も誰を指していってるのかわかりませんでした。
あの年代の子が何故あおい輝彦を知っているのか、それも謎です。
CD売り場はすごい人だかりでしたね。
あとで報告がありましたが、CD24枚、MD10セット、テープ12本も出て
史上最高の売れ行きだったとか。

今日の倉敷行きに対して小学生の妹達は「え〜シュッツなんて大阪で
いくらでも聴けるや〜ん。そんな遠いとこまで行かんでも〜」としぶったのですが、
「今日やるやつは大阪では聴かれへんやつやから聴きたいねん。」
言った息子の言はまことに正解でありました。
(我が家には2種類の常連が生息しています)
大原美術館とむらすずめはしっかりチェックしました。
行きは新幹線、帰りは青春18きっぷという楽しい二人旅もよい思い出になること
でしょう。
雑文になりましたが倉敷レポートでした。


Back

Next