2001/10/17
<合唱団の一日とベートーヴェン第一回オケ合わせ>

(今回の担当:SOP.倉橋史子)

ベートーヴェンシリーズも間近に迫った昨日、10月14日。
朝起きると秋晴れの良いお天気!!
この日は、室内合唱団選抜メンバー20名は、
以前からお話があった日本声楽発声学会の特別研修会に出演する為、
朝9時過ぎに会場である本町・相愛学園に集合でした。
プログラム開始は10時からでした。
実習研修は、当間先生によります「大阪シュッツ合唱団の声作り、音楽作り」<地声と裏声、ヴォーチェ・ディ・フィンテについての説明と実践>。
10時から11時半まで当間先生が講義をされましたが、ノートを取りながらや録音されている方、皆さん熱心に聴講されていました。(倍音について、純正調についてなど、物理的学的音響についての解りやすい説明と、実際に胸声、ファルセット、ヴォーチェ・ディ・フィンテの実践をされました。合唱団もその説明に基づいて、演奏をしました。)
昼食後、ホールにて1時間ほど私達の演奏を聴いて頂きました。
ルネサンス宗教曲から現代の日本の曲まで演奏しましたが、聴講に来られていた方は 興味を持って、私達の演奏を聴いておられた印象でした。
そして演奏会が終わったのが2時過ぎ。
その後に講演と演奏をされる講師の方にバトンタッチをして
私達は相愛学園を後にしました。

さて、この日は夕方からベートーヴェンのオケ合わせがあるのでした。
私などは初めてのオケ合わせにワクワク・ドキドキだったのですが
(シンフォニーの5番と6番も聴けますし!!おニューのベーレンライターのスコアを いそいそと持って来てしまいました)
出演したメンバーにとっては夕方までかなりの時間がありました。
さて、どうしましょう?という事になります。

ここからがウチの合唱団の面白い所なのですが、
皆、本当にそれぞれがバラバラに行動して行きます。

多数のメンバーは、いずみホールでのモンテヴェルディのオペラ 「オルフェオ」の聴きに行きました!!
(チケット取れた人、本当に良かったですね〜!!)私は行けませんでしたが、このオペラは大好きで初めて聴いた時(まだ学生でしたが)その美しさに圧倒されたのを覚えています) 「この世にこんな美しい音楽があるなんて!ああ、このファンファーレ!!そして「音楽」(Musia)が話しかけてくるなんて〜!」(笑)
まだ十代でしたから感動の仕方も幼かったですが、強烈でした。
今回の出演者は名歌手が揃っているらしく(私もビスのステージは大好きです)皆、大変楽しみにしながらいずみホールに向かっていました。 さて残りの何人かのメンバーは、シンフォニーホールにチラシ撒き。
演奏会終演後にホールから出て来られるお客さんに、私達の演奏会のチラシを手渡し
足を運んで頂くのが目的の「チラシ撒き」です。
あと「チラシはさみ」にも行ったメンバーもいました。
こういう時のフットワークの軽さは、目を見張るものがあります。
皆、本当によく動きます。頼もしい。そしてほとんどのメンバーがリュック姿。
だから私達が練習後、食事に行くと「皆さん、ハイキング帰りですか?」と 店の人に尋ねらる事がよくあります。(笑)

リュックの中は楽譜と練習録音用器材と、そしてチラシと。
毎日の荷物は当然重くなります。

5時になるとに三々五々、用を済ませたメンバーが練習場の 千里丘市民ホールに集まってきます。
軽い夕食を取りながら、チラシ撒きの様子を訊いたり、オペラの感想を訊いたり、皆で情報の交換が始まります。

そしてアンサンブルのベートヴェンの練習は、もう本番さながら!!!
当間先生の棒に合わせて、実に熱っぽく濃い練習が積み上げられていきます。
どのフレーズも端正でいて、生き生きとみずみずしく、練習の時から涙が出てしまいそうな「音の嵐」でした。言葉では言い表せない感動とはこういうものなんだと思いました。(まだ練習の過程なのに!)
ベートーヴェンの音楽は「本当に凄い!!」の一言に尽きます。

「ベートーヴェンの心の叫びが聞こえてくる」

生意気にもそんな事が胸にこみ上げてくる、そんな4時間でした。
そうそう、私達の出番もあります!!
演奏されるのが珍しいベートーヴェンのカンタータ「海の静けさと幸ある航海」と「自然における神の栄光」の二曲です。
ベートヴェンの当時とほぼ同じ大きさのオーケストラとの演奏となります。
この二曲もシンフォニーと合わせて、聴いて頂きたい作品です。
「う〜ん、いかにもベートーヴェンだ〜!」という作品ですよ!

この日一番幸せだったのは、昼に「オルフェオ」を観てきたメンバーだった様です。
昼も夜も音楽三昧!それもどちらもとびきりの演奏を生に聴けたわけですから!
ちょっとうらやましかったです。
練習後、朝から大忙しで大変だった先生とメンバー有志でビールを飲みに行きました。
ちょっとした「お疲れさん」の会です。
そこでも「オルフェオ」の話で盛り上がっていました。
まだ東京の方でも公演がある様なので、ここではあまり書けませんが(書きたいけど!秘密にしますね。)頬を紅潮させながら様子を語るメンバーの顔を見るのは、嬉しかったです。
本当に素晴らしい公演だった様です!!
こういう話を聞くのはとっても嬉しく楽しいです。
本当に終電ぎりぎりまで、語らいの時間を持って別れました。

そして、今日からあと3日間、ベートーヴェン浸けの日々となります!
(その間も11月の東京公演でのプログラムの練習も入ってたりして
頭が大変だったりしましたが、もう「まっしぐら」です!!
この間のオケ合わせ以降、合唱団も燃えています!)

20日(土)、いずみホールにてシンフォニア・コレギウムの
“ライブ”のベートーヴェンお聴き逃しなく!!!!!!
一人でも多くの方にお運び頂けますよう、
多くの方の御来場を本当に心からお待ちしております!!


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