2006/3/25
<「コラールへの思い」>

(今回の担当:Sop 黒嵜 清美)


ヨハネ受難曲は、第1曲目からクライマックスのような曲なので、
第1曲目から入り込んでしまってなかなか普通には歌えないのです。
きっと団員も日夜体力作りに励んでいるに違いない!?と思う毎日です。

合唱曲もコラールも本当にどれをとっても素晴らしく、そして難しく
毎回の練習も、緊張感と楽しさが入り混じっています。


コラールを歌いながらこのOCMで15年を送ってきた・・・といっても
言い過ぎではないくらいに私にとってコラールが大事なものとなりました。
入団当初は、SOPにとっては、音域がやたら低すぎたり、高すぎたりと
とても苦手でした。(今でも苦手ですが。)、
悔いる思い、感謝の思い、希望の思い・・・さまざまな思いがコラールには
詰まっていて、その中で私は年を重ねてきたのだろう、と思うのです。
が名曲揃いのヨハネのコラールですが、私は11曲目の2番の最初の歌詞を思います。
きっと団員一人一人に思いがあるのだと思います。
そしてこのコラールは、当間先生の指揮のもと30年(昨年はOCM創立30周年 でした)
という時間を経てOCMにしか歌えないだろうものになった!と思っています。
本番を当間先生の音楽に、団員一人一人の思いが一緒になって
ホールのお客様のもとに飛んで行くように迎えたいと思います。


【ヨハネ受難曲終曲40曲目コラール】(2000年度演奏対訳より)

ああ主よ、あなたの愛する天使に命じてください。
最期に臨んだとき、私の魂をアブラハムへと運ぶようにと。
この身体をその臥所(寝所)に、
安らかに、苦しみも痛みもなく、
眠り憩わせてください、最期の審判の日まで!
そうして、死から私を呼びさまし、
私の目があなたを喜びに溢れてとらえますように、
おお神の子よ、私の救い主、そして私の座とに!
主イエス・キリストよ、私の願いを聞き入れてください!
私はあなたをたたえます、永遠に!


この終曲を演奏し終わったときに、お客様にどのように感じていただけるのか、
自分がどのように感じるのか?を今から楽しみに練習していきたいと思います。

今までの演奏とはまた一味違う今年の「ヨハネ受難曲」をどうぞお楽しみに!
皆様のご来場を心よりお待ちしております!


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