No.636 '07/06/28

「和歌山バッハ・コール」定演リハ


実はこれ書いているのは30日定演の日です。
しかし、写真はこの二日前。
つまり二日前に記事にしたいと思ってカメラで撮ったものでした。
是非、演奏会に足を運んでいただきたいと思って計画したのですね。

なかなか少人数ながら良い響き、ハートのある音楽を作ってくれています。
このコアのメンバーの真っ直ぐな心意気を心強く思うと同時に、彼らが紡ぐ音楽をもっと多くの方に聴いていただければと願います。

いましばらくお待ち下さい

いましばらくお待ち下さい

思えば、この合唱団は激動の団です。
始めに引き受けた時は(母体となった団)、今だからこそ言えるのですが、それはもう雑なものでした。(笑)
変という意味ではありません。下手だったいうことでもありません。つまり「強者揃い」の一匹狼集団とでもいいますか、それは猛烈エネルギーの団でした。(笑)
それがいわゆる「発展的解消」といいますか団名改名、組織改編ということで私が呼ばれたという経緯です。

そんなところから始まったものですから、もう「ハモり」は大変でした。
内面的衝突も相当あったのではないでしょうか。(両者にとってです)
それをくぐり抜けての「和歌山バッハ・コール」誕生。
和歌山でバッハ。これはもう大変以上の無謀とも言うべきことことだったかもしれません。(笑)
知らないものの強みでしょうか。
とにかく私は(当間は)バッハだったら引き受けましょう。
当時の代表は「始めてづくし」「当間さんがそういうなら」ということでしょうね。
で発足となりました。

バッハを演奏するにはオケがいります。そして合唱団の演奏における課題は山積みです。
それらの問題を抱えての出発となりました。
しかし、これまでに幾多の難関がありましたがバッハのカンタータから受難曲、その他大曲まで演奏できたことはそれこそ奇跡だったかもしれません。
団員の数も浮き沈みが激しいかったですね。(笑) なかなか定着しないですよね。
敷居が高いのでしょうか?(私に魅力が無いのでしょうか)

この問題を団員に話しました。
帰ってきた答えは
「和歌山には若い人はいないのですよ」
ちょっとビックリでしたが頷ける私が可笑しかったです。

合唱団づくりは難しい。
ちょっとした個人の心の揺れが大きく演奏に反映します。
信頼の上に築かれた仲良しのハーモニーは絶対条件と言っても良いほどの課題です。
全てはバランス、ですね。
全ての点においてバランスが大切なわけです。
今、この団のメンバーたちによって紡がれているハーモニーはこれまでの中で最良のバランスです。
音楽好きの響きがしています。
真っ直ぐな心が届きます。
少人数ではありますが、確固たるそれ故のハーモニーが鳴っています。
まだまだこの団の歴史を考えれば揺れ動きつつある状態なのでしょうが、この一点での最高の音楽が鳴っていると思います。(少なくともこの日の演奏は驚くべきものでした。二日後の今日本番、それにも劣らない演奏をしてくれると信じています。〈と言ってお・き・ま・す・ね!〉(笑))

当日の執筆とあって、タイミングは外してしまった感はありますが、これを見て、これからでも駆けつけてみるかと思われる方もいらっしゃるかもしれないと希望を持ちつつ書きました。
是非お出かけください。



No.636 '07/06/28「「和歌山バッハ・コール」定演リハ」終わり