'96/10/14

ハイキングに行ってきました


きのう(10月13日)、シュッツ合唱団の人達とハイキングに行ってきました。
場所は夏合宿に行ったところからほど近い奥香落(おくこおち)の「曽爾(そに)高原」です。
私は27〜8年前頃から気に入っている高原で、ススキが綺麗なことで有名です。
実は夏合宿にも登る予定を組んでいたのですが、なにぶんスケジュールが過密なので省いたといういきさつがあります。
近鉄「名張」駅からバスに乗って「中太郎」まで。そこからハイキングです。
距離はそんなにないのですが、勾配がちょっときつく、日頃運動不足の人にはこたえるコースです。

「ヴェスプロ」の演奏会が終わって、どこかへ「遊びに行きたいね」ということから決まったハイキングでした。
以前は春と秋にはよく合唱団で遊びに行ったものですが、忙しくなってからなかなか皆で行く機会が無かったのですね。
総勢25人の予定が、前日に雨が降っていたり、演奏会の疲れが出たりで18人に減ってしまいましたがとても楽しい一日でした。
同行した合唱団の内浜嬢が、その様子を我々のメーリングリストで報告していますのでそれを転載することにします。チョットは雰囲気が伝わるでしょうか。

<今日のハイキング、改め、登山の報告をいたします。(ハイキングなんてそんな、やわなもんじゃない!)
前日の夕方までの大雨で、ハイキングはあきらめるか、行き先変更か、とハイキング委員さんは頭を悩ませていたんですが、見事、晴れ男(当間先生)と晴れ女(わーこさん)のおかげで、一滴の雨も降らず、予定ど おり奥香落高原(おくこおち)に行き、秋の山を満喫してきました。
当初、25人の予定のところ、それぞれ諸事情により7人減って、下記の18人が参加しました。
当間   倉橋    山川   中橋   阿部剛  渡辺    小柳津 あがた  内浜   竹内も   浅野    鈴川    梅田  若山
サブリナ(イタリアから来ている留学生です)  国分(モンテヴェルデイ合唱団員)    菱木   江戸
今回、大きなハプニングらしいことは、なかったんですが、ちょっと驚きの動きをした人が1人。彼は、集合場所には現れず、彼の当初の予定通り、前日(けっこう雨が降ってたと思うんですけど)、現地に赴き、野宿をしたそうです 。現地に現れた時の彼のいでたちは、でっかいリュック、所々、どろがついているビ ニール製のウエア上下、ごっつい靴、もちろん額にバンダナ。(もう分かったでしょ 。)
はい、浅野君でございました。
彼は最近、登山に凝っているとのことで、この重装備。
私たちと合流したときにはすでに1回、頂上まで行ってたそうです。
いつも夏合宿の時に登ったコースとは違うということで、菱木さんが先導し、自衛官 国分さんが最後尾について出発しました。
例に漏れず、みんなは登り口に到達する前までは、道端のお店には必ず立ち寄り、食 べ物を仕入れたり、試食したりと、いつものハイキングらしかったのです。が、登り 口に着き、上を見上げると、木々の茂る中に細く延びる山道。湿った土の色。当間先 生曰く、「けっこうしんどいよ、最後がかなりきついね。」この言葉に反応したのか、まだ最後尾が登り口にも、到着しないうちに、先頭、阿部君、菱木さんは進んでいき、みんな、それに続きました。
いわゆる、つづら折りの、ひたすら登り道です。
山の周りをぐるぐる周ってるような平坦な、いったいどこを歩いてるのか分からんよ うな道よりは、私としては好きなんですが、やっぱりしんどい。
一直線に駆け上がれたら、すぐ前の人に追いつけそうなのに、急すぎてそんなことで きるわけがない。
下を見ると、みんなもがんばって進んでいるのが見える。励ましあいながら、ちょっ と立ち止まったりしながら、黙々と、登っていきました。
おしゃべりしながら登ってたのは、鈴川さんぐらいだったそうです。(恐るべき肺活 量!)
かすかな光が上の方に見えてきて、なんとなく人の声が、先頭の菱木さんの笑い声が 、聞こえてきて、「もう、そこ?」と期待しつつ、光の所にたどり着いたとたん、目 の前がパーッ、と開けてきて、なんとそこは、いきなり頂上!!
目下におかめ池。連なる山々の上に真っ青な空と真っ白な雲。
それまではこげ茶色のじめじめした空気の世界だったのが、一瞬にして、さわやかな 澄んだ空気の色鮮やかな大きな世界に変わったんです。
感動しましたわ。みんな、はしゃいでました。
ひとしきり感動したと思えば、もう次ぎにくるものといえば、『食』ですよね。
頂上からの眺めと共に昼食をいただくことになりました。
メニューはですね、書ききれないんですが・・・
菱木さんと梅田さんが作った、鶏の手羽先のさっぱり煮。どっちもおいしかった。江 戸さんの大学芋。渡辺さんのジャガイモのXOジャン炒め。
内浜のオープンサンド。あと、小野さんが作ってくれたおはぎとよもぎいりおはぎ( 山菜取りの時のよもぎ)、その他、それぞれがにぎってきたおにぎりやおかず、くだ もの、途中で仕入れたお漬物や、お酒など、お腹いっぱいいただきました。
ひとしきり、寝転んだり、写真を撮ったりして遊んだ後、いつもは登ってくる道を下 っていきました。
はらっぱもいろんな色が混ざり合ってて、美しい。
そして、すすき。
ふもとあたりから背丈以上のすすきの大軍が押し寄せるように風になびいて、これが また、きれい。
太陽の光が前方から降り注いでて、その光に照らされて、すすきがシルバーに、他の 葉っぱの先とかがゴールドに見えて、ほんとに、美しい!
あんなにたくさんのすすきは初めて見ました。
でも、当間先生によると、初めて先生が来られたのは、30年前で、その時は、今のように、道も整備されていなかったそうです。
けど、今よりももっと、すすきは多かったんですって。
「曽爾にすすきがなくなった日、人は知らずに登り続けた。」
(たけちゃんが歌ってた。)>

名前は皆実名です。
日頃舞台では違った印象を与えているかも知れませんが、これからも時々この日記にも登場してくる人達です。
ちょっとは雰囲気が伝わりましたでしょうか。
今日は、その山登りのおかげでちょっと膝がガクガクしているのを感じながら書いている「当間さん」でした。