No.277 '00/4/17
イタリア人の「恋物語」の模様は昔も今も、とにかく大げさ。その大らかさに感心したり、あきれたり。
一世を風靡した形式なんです、この「マドリガル」
「京都モンテヴェルディ合唱団」はこの「マドリガル」の全曲演奏を目指しています。
今度の曲は「恋人同士の別れの辛さ」がそのテーマです。 No.277 '00/4/17「恋人との別れの辛さ」終わり
「京都モンテヴェルディ合唱団」での演奏曲目をもう一つ紹介させてください。
「詩」の世界はその中でも最たるものなんです。
古いイタリア音楽には「マドリガル」と呼ばれる「部門」「様式」があります。
今で言う、「カンツォーネ」。その合唱版なんですね。
その「マドリガル」をモンテヴェルディというイタリアの作曲家がたくさん書きました。
ただ、現在では正直言って演奏している者にとっては楽しいのですが、聴く者にはその楽しさが伝わりにくいんです。
その第一の原因は、言葉ですね。(つまりイタリア語になじみが薄い)
で、いつもこの問題にぶつかるわけです。
昨日もこの練習をしたのですが、何とか「面白さ」を伝えることはできないだろうかと考えました。
そして、一つの試みを今度の演奏会でしてみようということになったんです。
将来的には「パントマイム」になればいいのですが、今、これは無理なんですね。(「パントマイム」は素人には難しすぎます)
でも、それに似せたことをしようということになりました。(ちょっと楽しみです)
まだまだ模索の段階ですが、面白いものにしていこうと思っています。
詩を読んでいる限り、いろいろと想像力をかき立てられるのですが、現実に表現しようと思えば「絵」になりにくい主題です。
「悲劇」となるか、「喜劇」となるか(笑)、いまワクワクしてます。