No.302 '00/6/20

誕生日


いつものように朝部屋に入ってコンピュータのマックに電源をいれます。
いつもと違う絵が目に飛び込んできました。
「Happy Birthday」の文字が浮かび上がっています。

今日は私の誕生日でした。
今日からは人生の1/3へと突入です。
私も残された日々を数えようと思えば、できない歳ではないところへ来たということでもあるのですね。

無我夢中で、前だけを見て歩んできた道でした。
自分自身を解放させていく歩みであったということもできるかもしれません。
自分自身を見つめるための道、自分自身であるための道でした。
音楽する事が自身を確かめる、生きることを実感することでした。
音楽そのものが私でした。

40歳からスキー、新しいものへの挑戦の年となりました。
すぐにコンピュータも始めました。
そして、二年前からダイビングです。
スキーを始めるまでは「遊ぶ」ことを忘れていました。
頭にあるのは「音楽」だけ。
毎日が音楽に明け、音楽に暮れ、夢の中でも音符と共に浮遊していた日々です。
着るものの色はグレーか茶か黒か白。
カラーの服を着たとき、周囲からすごく驚かれたように記憶しています。

「人間て素晴らしい」「人の歴史って面白い」とホントに思えたのは、私の中で「音楽」と「人」とが繋がった時からでした。
今から後、私は「音楽」とどう付き合い、「人生」をどう生き、「人」として何を為すか?
その成果を示していくのが、今後の演奏活動ですね。
そう考えると、これからの日々が面白く思えます。
今日の練習が終わってから、この「日記」でも紹介させていただいた「讃」でパーティーです。
ご配慮いただいて、貸し切りとしてくださいました。
仲間と、共に歩んでこられたことを感謝する。
そんな集いとしたいです。

No.302 '00/6/20「誕生日」終わり