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No.58(08/09/12)「「臍下丹田(せいかたんでん)呼吸」〔補遺〕」

【冊子「OCM歌唱発声法」(’08年改訂版)の発刊にあたり付け足された項目です。補遺としてお読み下さい。】
強く大きく、そして遠くへ飛ばそうと胸を高く上げ、呼気圧を強くして発声している様子に不自然さを覚えたのが発声を考えるきっかけでした。
顔がこわばり、上半身も力みがち。これは胸部よる〔呼気圧上げ〕が原因で起こる声帯収縮(声帯周りの筋肉の圧迫)を緩和するために、無理矢理喉頭を下げようとする運動によって引き起こされるものです。
旧来の「腹式呼吸」と言われていたものは実は横隔膜を中心とするもの。
「りきみ声」「そばなり声」がその特徴だと言われていました。(上記がその例)
最近では「腹式呼吸」は「横隔膜」ではなく、「丹田」を中心としたものだと認識され、その呼吸法が主流になってきています。

【2008/09/12】