「方丈記」がCDでお聴きいただけます ~千原英喜作品全集第8巻~


6月3日(日)に開催する東京定期公演で演奏いたします「方丈記」(作曲/千原英喜)。この曲が収録されたCD「千原英喜作品全集第8巻」を昨年9月に発売しておりますのでご紹介いたします。

有名な冒頭の一文により広く知られている鴨長明の『方丈記』。この随筆の序盤の部分から第一・第二・第四曲が、そして長明の三首の和歌により第三曲が作曲されました。第一曲と第四曲では、アルトとテノールが歌う16分音符の音型で流れゆく河の水が表され、その動きは「ゆく河の流れは絶えずして」と歌われる言葉に重なり強く印象に残ります。

「歌垣」は百人一首をテキストとし、男声合唱1曲・女声合唱1曲・混声合唱3曲の計5曲から構成されています。美しいハーモニーで曲が綴られるかと思えば謡曲のようなヴィブラートが要求される曲もあり、和歌の世界が幅広い声の表現によって織りなされていきます。

他にも、千原先生自ら推薦された2000年演奏の「おらしょ」や、ベース・長井洋一の独唱による歌曲4曲なども収録され、充実した選曲による一枚となっております。

「千原英喜作品全集 第8巻」収録内容
・混声合唱のための「方丈記」
・小倉百人一首より「歌垣」
・混声合唱のための「おらしょ」 カクレキリシタン3つの歌(2000年演奏)
・「古の君へ」
・歌曲(独唱:長井洋一)
 「人麻呂の詠える二つの歌」
   石見相聞歌(いわみそうもんか)
   吉備津釆女挽歌(きびつのうねめのばんか)
 「良寛の二つの歌」
   手まり
   君や忘る道
・「夜もすがら」(「方丈記」より アンコールヴァージョン)

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【2012/05/26】